プレ予選から最終プロテストまで駒を進めた磯井怜(28歳・白石管工事)が第2ラウンドで2イーグル4バーディー、5ボギーと出入りの激しい内容でもスコアを3つ伸ばし6位とトップ10に入ってきた。
「調子はいいのですが、プレーがかみ合わない感じです。2イーグルが獲れたのに、ボギーも多くて。ティーショットがバラバラでしたし、もうちょっと丁寧にプレーを進められたらいいですね」と反省もあるが、順位を着実にあげることができたようだ。
磯井は片山津で行われた2017年の最終プロテストを受験していた。「初めての挑戦でしたが、合格まで2打足りませんでした。悔しかったですし、今でもすべてのシーンを覚えています。今回最終プロテストが片山津だと知り、7年前のリベンジをしたいと思っています」と胸中を明かした。
2018年の最終プロテスト(登別)では、第1ラウンドでホールインワンを達成。13位と好調な滑り出しかと思われたが、終わってみれば1打差で合格を逃してしまった。磯井にとって最終プロテストは3度目の挑戦となる。
「ちょうど新型コロナが流行りだして、ゴルフを一度辞めた時期もあります。自分で会社を経営するようにもなって、そんなタイミングでゴルフを応援してくれるスポンサー『白石管工事』さんとご縁で出会いました」と声をはずませた。それからはプロ活動を再開。仕事と並行して練習も日課になり、プロテスト合格に向けて再挑戦が始まった。
7年ぶりに訪れた片山津ゴルフ倶楽部の印象を聞くと「あの時のことを全部覚えてますよ(笑)。コースマネジメントもあの時とは見方が違いますし、とにかく精神的な成長が自分でもわかります。今回はリベンジを賭けていることと、お世話になってるスポンサーさんへの恩返しを目標にしています」と決意をにじませた。磯井は最後まで気を抜くことなく、片山津を攻略すると誓った。