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【日本プロ/2R】杉浦悠太、清水大成、蝉川泰果は互いに首位を譲らず11アンダー。予選通過はイーブンパーの56位タイまで65名

2024年07月05日
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第1ラウンド、第2ラウンド共に65、66とハイスコアをマークし、通算11アンダーにしたのが清水大成、蟬川泰果、杉浦悠太。3名は互いに首位を譲らず、公式戦タイトル奪取にしっかりと照準を定めている。2打差9アンダーに日本プロ歴代覇者の池田勇太とB・ケネディのベテランが続き、さらに1打差6位にはツアー未勝利の佐藤大平が66で回り上位グループに入っている。142ストローク(±0)56位タイまでの65名が決勝ラウンドに進出を決めた。

第2ラウンド成績は こちら>>

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5日、富士カントリー可児クラブの日中気温は34度を超えた。ギラギラした日差しがコースに降り注ぎ、慣れない蒸し暑さに熱中症への警戒が呼びかけられた。特に厳しい暑さに見舞われたのが午後スタートの選手で、首位2打差に着けた池田勇太でも「暑いながらに体力の限界です、もう」と言わしめるほど、太陽の熱に体力を奪われ、18ホール後は座り込むほどクタクタの様子だった。

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午前組で66をマークした杉浦悠太は6バーディー・1ボギーの内容でホールアウト。「前半はフェアウェイに全然行かなくて難しかったですけど、後半は昨日と同じように耐えることができたので、スコアに繋がりました」と振り返る。杉浦は特にグリーンとの相性が良いと感じており「ラインが読めています。狙ったところに打てていますし、思ったようにラインに乗ってくれているので、いい感じで打てています」と好スコアの流れを作った。

 杉浦は昨年11月にプロ宣言をしてから、かれこれ8か月が経った。今年1月にはPGA会員として理事会で承認され、3月に日本大学を卒業したばかり。ルーキープロとして初参加する「日本プロ」は「プロになれたから出場できているんですね」と改めてこの状況を理解している。「プロになっても、これまでと生活はあまり変わらないのですが、周りの先輩ゴルファーの方が知ってくださるようになって、色んな方々と話せるようになりました」という成長も見られる。

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日本大学ゴルフ部時代に培ってきた仲間や先輩方の存在も、杉浦にとっては励みになっているようだ。同期の仲間には、選手にも大会運営にも仲間の顔があり、お互いに励まし合う姿がある。「ここで優勝したら、仲間と一緒に岐阜タンメンを食べます」と愛知出身の杉浦は、岐阜でおすすめのローカルフードをこっそり教えてくれた。ルーキープロの杉浦は、初出場で初優勝(プロ転向後)という偉業達成もかかっている。「プロとして」の優勝を仲間の前で達成し喜びを分かち合えれば、杉浦にとっても思い出に残る最高の大会になるはずだ。

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午後スタートの清水大成は1イーグル・5バーディー・2ボギーとドラマティックな内容で66とし、通算11アンダー首位に並んだ。17番パー5では、セカンド250ヤードを4番アイアンで高めに打ち、距離をピタリと合わせてピン横2メートルにつけてイーグル奪取。今年は特にショットが好調なのは、去年一年間のスイング改造が上手くいかず、プロコーチとして知られる、PGAティーチングプロ内藤雄士氏のサポートにあるという。「トレーニングでスイング動作がやり易くなるとか、アドレスが取りやすくなるとかを話し合ってきた結果、安定してきました」と説明する。

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トップタイに並んでいる杉浦とは日大時代に4年と1年の先輩関係に当たる。「悠太はすごいと思います。(桂川)有人に似ていて、朝練後にも自主的にトレーニングしている姿とかみていて、意識が違うんだなと思っていました」と印象を語る。杉浦はアマチュアとしてツアー優勝をしていることも、清水にとっては刺激でもある。「悔しくないといったら違うと思います。・・・自分が勝ててないことは悔しいです」と受け止めた。ツアープロに転向して4年目。清水にとって後輩にも示しの着けられる初優勝のチャンスが近づいている。

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清水と午後同組でプレーした蝉川泰果は1イーグル・3バーディー、ボギーフリーの66で回り、杉浦、清水と比肩した。蟬川は2ラウンドを通じてボギーフリーの完璧なプレー。暑さの中で勝負所での強さが際立っている。ジュニア時代から真夏の暑さの中での経験値もあり、集中力を研ぎ澄ましているようだ。

 決勝ラウンドは最終組で日大出身の2人に東北福祉大出身の蟬川が加わり、ハイレベルの戦いが予想される。「悠太は学生時代からご飯にいったり、練習ラウンドもする仲です。清水さんはラフからでもしっかりチャンスにつてきますし、平均パットも上位です」とライバルを評価する。蟬川は「自分が上手くなっているかという力量を知るいい機会ですね」と冷静にこの状況を見定めたのだった。

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