「第15回PGAティーチングプログランドシニア選手権大会」第1ラウンドが29日、茨城県のロックヒルゴルフクラブ・レイクコース(6,415ヤード・パー72)で行われた。60歳以上のティーチングプロ56人が出場し、66歳の小林英次(TP-A)が3アンダー69をマークして単独首位に立った。
1打差の2アンダー70には、渡邊達(60歳・A級)、澤崎誠(65歳・B級)、吉田誠(60歳・A級)が続く。さらに1アンダー71の9位には65歳の大野裕仁(フリー)が続き、イーブンパー72の10位タイには平澤忠明(63歳・TP-A)、今野忠廣(61歳・B級)ら5名がつけている。
会場となっているロックヒルゴルフクラブは、「グリーンもいいですし、コースも広く感じる。私には向いているのかなと思います」と好印象を口にした。一方で、終盤の落とし穴については自ら冷静に分析する。
「(最終の)9番は飛距離が出るぶん、左の池まで届いちゃうんじゃないかって思った瞬間に少し気持ちが動いたんです。ほんの少しの心の揺れがミスにつながる。ゴルフは面白いし難しいですよ」。
そんな小林に、ゴルフで最も大切にしていることを尋ねると、迷わずこう答えた。
「やっぱり楽しくやることですね。楽しい人は上達するんですよ。義務みたいに練習してもなかなか伸びない。好きだからやる、楽しいから続ける。その気持ちが一番大事だと思います」。
さらに「自分もその状態なんです。楽しいからゴルフをやっている。周りの人も楽しくなるし、自分も楽しくなる。だからまずは楽しむことですよ」と上達を願うゴルファーへメッセージを伝えた。
実際、この日のラウンドも終始リラックスした雰囲気だった。「今日はメンバーにも恵まれました。本当に楽しく回れました。よく『楽しそうにプレーしますね』と言われるんですけど、その通りなんです(笑)」。その飾らない人柄は、周囲のひとを明るくする。
単独首位で迎える最終日。それでも優勝への意気込みを問われると「明日は明日の風が吹きますからね。どうなるかは分かりません。でも、いつも通り楽しいゴルフをしたいと思います」と口元を引き締める。
順位や結果にとらわれ過ぎず、まずはゴルフそのものを楽しむ。笑顔で刻んだ「69」。その先には、グランドシニア日本一の称号も見えるはずだ。