10回目の記念大会となる「第10回福岡シニアオープンゴルフトーナメント」の第1ラウンドが24日、福岡カンツリー倶楽部和白コース(6,588ヤード、パー72)で行われた。
タマヌーン・スリロット(57)が1イーグル、6バーディ、ノーボギーの8アンダー64をマークし、単独首位に立った。前週のファンケルクラシックを制した勢いを維持し、好スタートを切った。1打差の7アンダー2位タイには、ダニー・チア(53)と太田祐一(52)が並んだ。6アンダーの4位タイには片山晋呉(53)、宮本勝昌(53)、I・J・ジャン(53)ら7名が続いている。2024年、2025年と大会連覇を果たしたプラヤド・マークセン(60)は、4アンダーの15位タイで初日を終えた。また倉本昌弘(71)が69ストロークをマークし、エージシュートを達成した。
エキシビションマッチのスーパーシニアの部(6,077ヤード、パー72)では、青木基正(76)が2オーバー74ストロークでエージシュートを達成し、首位に立った。2位には、4オーバー76ストロークで同じくエージシュートを達成した83歳の鷹巣南雄が続いた。6オーバーの3位タイには中村通(75)と海老原清治(77)が並び、上位を追っている。
首位に立ったスリロットは、4番で1.5メートルのバーディを沈めると、5番パー4ではグリーン手前25ヤードからチップインイーグル。勢いそのままに、後半も4つのバーディを積み重ね、ノーボギーでラウンドをまとめた。スリロットのノーボギーは、ファンケルクラシックから数えて4ラウンド目と脅威の強さだ。
前週のファンケルクラシックを制し、勢いについて問われると、「福岡に来てから2日間しっかり休めたので疲れはありません。むしろパワーアップしました」と笑顔。好スコアの要因については、「ファンケルと同じように芝の状態がとても良く、フェアウェイでボールをしっかり支えてくれる。ティーショットをフェアウェイに置ければ良いショットを打てる状態でした」と分析している。最終日に向けては、「あと1日、プレーを楽しみながら優勝したい。雨じゃなければいいですね」と前を向く。
1打差の2位タイにつけたチアもノーボギーの好内容だった。10番スタートから12、13番で連続バーディを奪うと、18番ではラフから残り257ヤードの第2打を1.8メートルにつけてイーグル。後半も4、5番でともに1メートルにつけるショットを見せ、着実にスコアを伸ばした。
「ここ何ラウンドでは珍しく良いプレーができました。和白は狭い印象があって実は苦手なコースなんですが」と肩をすぼめる。今季は賞金ランキング38位と力を発揮し切れておらず、「シード圏内の30位以内を早めに確定したい。この大会をきっかけにしたいですね」と巻き返しへ意欲を見せた。
福岡では好きなサウナを満喫できるホテルを見つけたといい「やっぱりリラックスできる時間と場所があれば、悪循環も変えられるかも」と帰路の足取りも軽やかだ。
そして、上位陣の中でもひときわ印象的だったのが太田の粘り強いゴルフだ。
「正直、調子はあまり良くない」と明かしながらも、10番スタート直後に10メートルのバーディパットを沈めると11番、12番でもチャンスを決めて3連続バーディ。流れに乗りながらスコアを伸ばした。
なかでも14番は、この日のハイライトだった。ティーショットを右バンカーへ打ち込み、脱出にも苦労したが、残り70ヤードの打ち上げを3メートルにつけてパーセーブ。「ピンチを切り抜けて流れを維持できたのが大きかった」と振り返る。
ショットの状態については「手応えは良くない」という。それでも「アプローチとパットには自信がある。ショットが悪い日は我慢しながらパーを拾っていくしかない」と冷静だ。昨年は最終日に順位を落として16位に終わっただけに、「今はショットに不安があるぶん、マネジメントが大事。無理をせず、自分なりにまとめていきたい」と言葉を選んだ。
また、「グリーンのコンディションが非常に良く、自分の好みの状態」とコースとの相性の良さも強調。「調子は良くないんですけど、その中でもマネジメントしながら何とかまとめられました。ショットがもう少し良くなってくれればいいですね」と、首位との差を見据えながら最終日に臨む。
記念大会の優勝争いは実力者たちがひしめく上位戦線。それでも台風30号の進路による天気も懸念され、どんな展開と結末が待ち受けているだろうか。