福岡シニアオープン開幕を前に、10月22日、大会初代チャンピオンの水巻善典、地元福岡出身の白潟英純、野上貴夫のシニアプロ3名が和白東小学校を訪問し、小学生との交流ゴルフイベントに参加した。中でも和白にゆかりのある白潟は、これまで何度も小学校訪問をしているが、子どもたちと一緒にスナッグゴルフを楽しむことで「今回も本当に元気をもらいました」と笑顔を見せた。
プロがゴルフの魅力を伝え、さらにチーム戦になってスナッグゴルフを楽しむなど、あっという間の課外授業になったようだ。「みんな楽しそうにゴルフをやっていて、ものすごく盛り上がっていた。僕らが子どもの頃にこういう機会があったら、もっと早くゴルフに出会えていたかもしれません。子どもたちの笑顔を見ていると、こちらまで楽しくなりますよね」。
イベントに参加した約80人の6年生たちには、ぜひ大会会場にも足を運び、プロゴルファーのプレーを間近で見ながら、競技ゴルフの魅力や夢を感じてもらいたいところ。
そんな白潟自身も、幼い頃にゴルフと出会い、その魅力に引き込まれた一人だ。
ゴルフを始めるきっかけとなったのは、漫画とテレビだった。中学生の頃、「ホールインワン」や「明日天気になあれ」といったゴルフ漫画を夢中になって読み、さらに青木功プロが全米オープンで活躍する姿をテレビで見て憧れを抱いた。
「青木さんのプレーを見て、かっこいいなと思ったんです。それで友達と二人で、9番アイアン1本を持って造成地みたいな広場でボールを打ち始めてね」と回顧する。
クラブは友人の父親から借りた一本だけ。誰も本格的にゴルフを知らない中で、遊び感覚から始まったゴルフだったが、その面白さにどんどん夢中になっていったという。
その後は高校でキャディのアルバイトをしながら腕を磨き、九州産業大学へ進学。福岡を代表するプロゴルファー手嶋多一らと競い合いながら成長を続けた。和白エリアは大学時代を過ごした思い出の地でもあり、「この辺りは全部分かりますよ」とにやり。
だからこそ、この福岡シニアオープンには特別な思いがある。
「第1回大会から出場していますし、最終組を3、4回やっています。2位も何回かあるし、初日トップに立ったこともある。相性のいい大会ですしね」。
昨年大会は2位タイ。賞金シード確保を大きく後押しした一戦でもあった。今年は記念すべき第10回大会。地元の大声援を受けながら、シニア2勝目を狙いたい。
「スタートホールの1番、10番は毎年すごく緊張します。狭いですからね。でも、たくさん応援に来てくださるので、その期待を力に変えたい。昨年よりもいい成績を残したいです」。
そして最後に、ジュニア世代へのメッセージも送った。「僕自身、子どもの頃にゴルフと出会って人生が変わりました。ゴルフは夢のあるスポーツです。まずは楽しむことが一番。今回参加してくれた子どもたちの中から、将来プロゴルファーを目指す子が出てきてくれたらうれしいですね」。
漫画とテレビに憧れ、一本の9番アイアンから始まったゴルフ人生。第二の故郷・和白で迎える記念の第10回大会で、白潟が優勝争いに挑む。地元ファンの大きな声援を背に、その経験と技術を存分に発揮したい。