「第6回PGAティーチングプロ女子選手権」は第1ラウンドを行い、広島県を拠点にレッスン活動を展開するA級ティーチングプロ会員の新田有希が6バーディ、3ボギーの69をマーク。3アンダーで首位に立ち、初優勝に向けて好発進を決めた。
昨年大会は初出場ながら3位入賞。「優勝したいと思っていたけどできなかった。今年はリベンジです」という強い思いを胸に臨んだ今大会。だが、この日の内容は決して完璧ではなかった。
「ショットの調子はあまり良くなかったんですけど、朝からパターが入ってくれていたので、いけるかもしれないと思いました」。
序盤からグリーン上で躍動した。2番パー3では12メートルのロングパットを沈めてバーディ。続く3番でも5メートルの上りのスライスラインを決めて連続バーディを奪った。6番パー5では4メートルを沈め、その後も10番、11番で連続バーディ。13番でも4メートルのチャンスをものにし、一時も首位争いから離れなかった。
「70台前半で回れたらと思っていたんですけど、思いのほかパターが入ってくれました」と笑顔を見せた。
現在は広島県にある広電インドアゴルフで週3日レッスンを担当し、インドア以外でもプライベートレッスンやラウンドレッスンにも力を注いでいる。
「レッスンの仕事に携わるようになって、人との関わりが本当に楽しくなりました」と新田は笑顔を光らせる。
レッスン活動の幅を広げる一方、石井良介氏にも師事しながら指導者として成長を続けている。「以前は自分のためのゴルフでした。でも今はお客さんのためにレッスンをすることが楽しい。レッスンを通じて人とのご縁が広がっていくのがうれしいですね」と仕事の楽しさを味わっている。
競技者として培った経験と、指導者として積み重ねてきた日々。その両方が結実した"69"だった。
首位で迎える最終ラウンドへ向けて、新田は静かに前を見据える。「明日は明日なので、しっかり気持ちを切り替えて挑みたいです。生徒の皆さんにも良い報告ができるように、悔いのないプレーをしたいと思います」。
昨年果たせなかった優勝へのリベンジまで、残り18ホール。人との縁を力に変えながら、新田が大きな一歩を踏み出している。