首位と6打差の2位タイで最終日を迎えた岩本高志は、最後まで諦めず、「手強い」と評するタマヌーン・スリロットを追いかけた。そしてボギーなしの7バーディを奪い、「65」をマーク。7つスコアを伸ばしたが、対する“難敵”も6つ伸ばし、逆転優勝には届かず5打差の2位で3日間を終えた。
この日は出だしの2ホールからチャンスにつけたものの、惜しくもカップに届かず、いずれもパー。それでも、2打目が入りそうになるショットを見せた3番で1.5メートルを沈め、バーディを先行させた。さらに7番で2メートル、9番パー5では2打目を10メートルにつけ、2パットでバーディを奪取。後半も10番でスコアを伸ばし、いい流れが続いた。
一方、スリロットもきわどいパットを次々と沈め、スコアを落とす気配がない。それでも岩本は終盤の15番で5メートル、16番で4メートルを決めて連続バーディ。最終18番パー5も2オン2パットでバーディ締めとした。しかし、スリロットもスコアを伸ばし、優勝はかなわなかった。
15番ではスリロットがティショットを隣のホールに打ち込んだものの、3メートルのパットを沈めてパーセーブ。その姿に「お手上げですよ」と関係者に話す場面も。それでも、最後まで果敢に攻め続ける岩本の姿からは、決して諦めていない姿勢が伝わってきた。
ティショットでは手を放したり、首をかしげたりする場面もあった。前日も課題に挙げていたショットだけに、警戒していた。「きのうよりかは少し良くなかったのかなって思う。でも、まだ試行錯誤をしている最中です」と、次の戦いに向けて調整を続ける。一方、グリーンを狙うショットでは5メートル以内につける場面が多く、「アイアンがなんとかピンのほうに行ってくれたりして、いいパットも入ってくれた」と手応えを口にした。
ただ、最後に出てきたのは「相手が強すぎて…」という言葉。今回は難敵の強さを認めざるを得なかったが、このリベンジはどこかで果たしたいだろう。
それでも、ここ最近の最終日のプレーとしては納得のいく一日になった。優勝争いを演じた「日本シニアオープン」、「コマツオープン」では最終日に60台を出せず、スコアを伸ばしきれない悔しさを味わっていた。
「こうして伸ばせたのは久しぶり。あまり伸ばせていなかったので。こういうゴルフができれば、また優勝するチャンスもあると思うので、残りあと4試合、優勝できるように頑張ります」と笑顔を見せた。
自分に厳しい姿勢は変わらないが、ほんの少し自信を取り戻す一日になったに違いない。残る試合にはメジャーも控えている。賞金ランキング2位から頂点を狙い、今季2勝目を目指す。