NEWS
シニアツアー

【ファンケルクラシック/1R】「66」好スタートの兼本貴司が抱える“わたしごと” 今季の課題と向き合う2日目へ

2026年10月16日
Image

昨年大会で優勝争いを演じ、惜しくも4位に終わった兼本貴司が、今年も上位に顔を出した。

最終18番パー5では、残り250ヤードから3番アイアンで2オンに成功。マウンド越えとなる難しい位置から転がしたボールは、カップへ向かって転がったものの、わずか10センチを残して止まった。「これが、ビッグスコアが出るひとと出ないひとの違いですよ」と苦笑いを浮かべながらも、最後はきっちりバーディで締めくくった。7バーディ・1ボギーの「66」をマークし、6アンダー・2位タイで2日目に進む。

この日は「風もなく、最高のコンディションだった。やりやすかったですし、寒いのが嫌いなのでよかったですよ」と振り返る。雲が少なく、太陽も顔をのぞかせる絶好のゴルフ日和。飛距離を武器とする兼本にとって、天候にも恵まれた一日となった。「夏のほうが好きですね。汗をかきながらやるのが好きです。寒いと武器が使えない」。

気温が低いと体の動きにも影響が出やすく、持ち味の飛距離を生かしにくくなる。今週は最終日まで晴れの予報。好天が続くことも、兼本にとって追い風となりそうだ。

Image

ただ、55歳の兼本は体の不調を抱えながら戦っている。「50肩と、テニス肘」に加え、腰痛もあるという。そんな状態でプレーしていたとは思えないほど、コース上では不調を感じさせない。「私ごとですから」と笑って話すが、ケガを抱えながらも、それを表に出さずに好プレーを見せるあたりはさすがだ。影響は飛距離にも表れており、「あまりトレーニングができていないので、飛距離が落ちているんです」と明かした。  

それでも、この日は18番パー5で2オンを決めたほか、9番パー5でも2打目を5番アイアンでグリーンを捉えて「イーグルは取れなかったけど」2パットのバーディを奪った。体に不安を抱えながらも、持ち味の飛距離を生かしてチャンスを作り、スコアにつなげた。

好スコアの要因については、「いいところからベタピンについたり、流れが良かった」と手応えを得たショットに加え、今年に入って頭を悩ませていた「パッティング」も好調だった。

Image

出だしの1番では「いいティショットが打てて、真横4メートルぐらいが入った」とバーディ発進。しかし、好調なパッティングが続くかどうかには不安が残る。「(2日目以降は)バーディが取れなくなるんですよ」と肩を落とす。

パッティングの課題は、「少し捕まらなかったり、引っかかったり。そういう感じの課題はあるんですけど、何せ、読みが違うのか、よく入らないんです」と、ストロークの方向性やラインの読みが安定しないことだ。

「そのときもパターがよかった」と振り返る2試合前の「コマツオープン」でも、初日は「67」をマークしたものの、残り2日間は70台。「60台が続かない」と、好スコアを維持できないことを課題に挙げる。「考えすぎているのか、狙いすぎているのか。よくわからないですけど…」と表情を曇らせた。

調子が悪いときは「3~4メートルも入らないですし、上りの真っすぐとかも入らない」と、チャンスをスコアに結びつけられない。それだけに、この日のパッティングは評価も高い。「とりあえず、きょうは何しから“行こう!”と思いながら…」。前向きな気持ちが、結果につながった。

好調なパッティングが続かないという不安は残る。ホールアウト後には入念にパッティング練習に取り組む姿があった。ショットの飛距離を武器に上位へ食い込んだ兼本が、残る2日間も好調なパッティングを維持できるか。課題と向き合いながら、昨年届かなかった優勝を目指す。

Image