「PGAティーチングプロシニア選手権大会」第1ラウンドでは、大橋義幸(59歳・TP-B級)が8バーディー、4ボギーの68をマーク。4アンダーで首位に1打差の2位につける好スタートを切った。
アウトコースからスタートした大橋は、1番でいきなりバーディ発進。アプローチを50センチの“お先”につけて流れをつかんだ。その後も4番、9番でスコアを伸ばしつつ前半は34。後半に入ってからも10番から3連続バーディを奪うなど、一時は首位争いの中心に立った。
10番ではグリーン左手前から2メートル、11番でも2メートルのチャンスを決めるなど、冷静なプレーでスコアを積み重ねることができた。
一方でボギーも4つ。13番ではティーショットを林に入れ、そこからのリカバリーがうまくいかずボギー。それでも直後のロングホールでしっかりバウンスバックし、流れを切らさない。17番ではグリーン奥からパターで打った6メートルがそのままカップイン。8つのバーディを重ねた攻撃的な内容に、大橋らしい積極性が表れた。
「何も考えてないんですけどね」とにっこり。その"自然体"が好スコアの要因かもしれない。
静ヒルズとの相性の良さも光る。過去には茨城オープンを制した経験があり、「みんなから相性がいいと言われます」とコースへの好印象を口にした。そんな大橋は、2022年ティーチングプロシニア選手権では初日に69をマークしながら、最終日に77と崩れて優勝争いから脱落した。
「あの時は頑張りすぎて空回りしたんじゃないですかね」と反省は今も胸に刻まれている。だからこそ今年の最終日に向けては「気持ちよくゴルフしたいですね」と力みのない言葉を選んだ。
現在は大阪府枚方市を拠点とするGPR協会の代表理事を務める。『感覚ではなく構造でゴルフを理解する』をテーマに、ゴルフの原理・原則を軸としたレッスン活動を展開。SNSなどで様々な理論があふれる時代だからこそ、自分自身で正しい情報を判断できるゴルファーの育成に力を注いでいる。
レッスン活動は和光市を中心に行い、ラウンドレッスンなどで全国を飛び回る日々。「忙しいふりしています」と冗談を飛ばすが、その活動量は精力的そのものだ。応援してくれる生徒や関係者のためにも結果を残したいという思いは強い。
「僕が結果を出せれば、GPR協会の活動も少し広まるかなと」。競技者としてだけでなく、指導者としてもゴルフ普及に情熱を注ぐ大橋。その背中には多くのゴルファーの期待が込められている。
4年前の大会を経て再び巡ってきた優勝へのチャンス。首位とわずか1打差の好位置で迎える最終日のテーマは“空回りしないこと”と意を固めた。
理論派指導者が、自らのプレーでその成果を証明できるか。大橋義幸のリベンジへの挑戦が注目される。