「PGAティーチングプロシニア選手権大会」第1ラウンドが10月6日、静ヒルズカントリークラブ(6,642ヤード・パー72)で行われ、有馬高志(51歳・B級)が1イーグル、4バーディー、1ボギーの67をマーク。5アンダーで首位に立ち、悲願のタイトル獲得へ好スタートを切った。
首位1打差4アンダー2位に大橋義幸(59歳・TP-B級)、3アンダー3位に後藤晋(51歳・A級)、渡邊達(60歳・A級)が続いている。前年覇者の林稔(54歳・TP-A級)は2オーバー31位タイと出遅れた。
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イン10番ホールからスタートし、有馬は勢いに乗った。ティーショットをフェアウェイ左サイドに運ぶと、残り213ヤードを5番ウッドでグリーンに乗せ、15メートルあるイーグルパットを沈めた。「もう完全にその流れで行けましたね」と振り返り、その後も安定したプレーを続けた。
続く11番でもバーディを奪うなど34で折り返し。後半はパーを重ねて耐える時間が続いたが、終盤の6番パー5では74ヤードの3打目を70センチにつけてバーディ。さらに7番では8メートル、8番では12メートルのバーディパットを沈め、圧巻の3連続バーディで一気に首位へ躍り出た。
本人は「今日は完全にパターが支えてくれました」と、この日はグリーン上で抜群の勝負強さを発揮。長い距離のパットを次々と決め、同伴選競技者は驚きを隠せなかったようだ。
そんな有馬は、新潟市を拠点に活動するティーチングプロ。"リバイブゴルフスタジオ"で週4日、新潟市内の練習場で週2日レッスンを行い、多くのアマチュアゴルファーにゴルフの楽しさを伝えている。
一方で、所属先の"無相電設"では電気工事士としても勤務。商業施設の設備工事やLED化工事などに携わりながら競技を続ける異色の存在だ。
「今の会社がなかったら試合に出られていません。本当に会社さまさまで感謝しています」と笑顔をみせる。
資格取得にも挑戦し、"第1種電気工事士"という仕事と競技を両立。現場で鍛えられた体は以前よりひと回りたくましくなり、競技力向上にもつながっている。
鹿児島県出身の有馬は、長年プロゴルファーとしての夢を追い続けてきた。去年から本格的にシニアQTにも参戦し、「今回はやるぞという気持ちで来ました」と強い覚悟を持って大会に臨んでいる。
前日の練習ラウンドでは先輩・佐川和明からコース攻略のアドバイスを受けた。「確実にアドバイスは生きています」と感謝するなど、人との縁を大切にする人柄も魅力の一つだ。
有馬は「最終日はいい位置で迎えられるので、同じ組の選手と競い合いながら良い結果を出したい」と意欲を見せる。
首位から迎える最終ラウンドは、電気工事士として働きながら、ティーチングプロとしても活動し、プレーヤーとして夢を追い続ける50歳・有馬が、優勝タイトルをつかめるかに注目だ。