前戦の「日本シニアオープン」で今季3勝目を飾った宮本勝昌が、ディフェンディングチャンピオンとして小松カントリークラブに1年ぶりに立つ。今大会では、大会連覇と3週連続優勝がかかっている。
火曜日には、石川県小松市出身の川岸良兼、水巻善典とともに小松市役所を表敬訪問。そこで宮橋勝栄市長から、こんなエピソードがあった。
これまでもゴルフをしていたという宮橋市長だが、大会をきっかけに昨年からゴルフ熱が再燃。これまで出場していなかったプロアマ(4日の日曜日)に向けて練習を重ねてきたという。今回は諸事情により参加できなかったものの、こうして大会を通じてゴルフ人口が一人でも多く増えることは、選手たちにとってもうれしいことだ。
今年、石川県でトーナメントが開催されるのは、国内女子ツアー「ソニー 日本女子プロゴルフ選手権大会」(片山津ゴルフ倶楽部、9月10~13日)、国内男子ツアー「リシャール・ミル チャリティトーナメント」(朱鷺の台カントリークラブ、9月24~27日)に続き、今大会で年間3回目となる。
「石川県はゴルフ熱が高まっていますと、大会が盛り上がること期待していますと言っていただきましたし、今年で19回目ということで小松市のみなさんも年に一度のお祭りのような恒例行事になってきているということで市民の方にも認知されていると、すごく楽しみにしていただいているという話をされていた」。地元の人々へ、ゴルフを通じて活力を――。そんな思いを胸に、今大会へ挑む。
表敬訪問では、国内最大規模の敷地面積を持つコマツ粟津工場にも「社会科見学」へ。工場内部を見学し、製造工程について詳しい説明を受けたという。
「工場内部を見学させていただいて、工程など全部細かく説明していただきました。ガンダムを作っているような、出来上がりまでがリアルなので、とても面白かったし、意外と人でした」。
近代的な工場といえば、産業用ロボットやAIが製品の検査や不良品の判定を行い、人の手を使わずに作業が進められているイメージもある。ところが、宮本が目にしたのは、人の手による作業だった。「4キロぐらいの大きいボルトも、人の手でタイヤにつけていました」。
その光景に目を丸くした。コマツは建設機械の分野で世界第2位のシェアを誇る巨大なグローバルメーカーだ。普段は見ることのできない工場の内部を実際に見学できたことに、「とてもいい時間を過ごせました」と笑顔を見せた。
その後は、川岸、水巻とともにイオンモール新小松で、『ゴルフの魅力や上達のコツ』について語るトークセッションを実施。そこには、バスケットボール男子Bリーグ・ワンの『金沢サムライズいしかわ』の選手3人も登壇した。
「スポーツの業者は違えど、共通点がある。彼たちもテーマに沿っていろいろなお話をしてくれましたが、世代も違えば、スポーツも違いますが、メンタルの考えることとか、『緊張しながら』というワードも出ていたし、いかにこうメンタルを整えるか。というお話もあった。そういう共通点があるんだなと、改めて多々思いました」。
レギュラーツアー12勝、シニアツアー13勝を誇る54歳にとっても、他競技から吸収することは多かったようだ。充実した一日を過ごし、3週連続優勝、大会連覇へ向けて英気を養った。
今大会の副賞は、『コマツ ミニショベルPC20MR-5』。宮本は昨年、優勝の副賞としてこれを受け取った。「免許を調べて、(取得へ)行きかけたんですけど、思ったよりも日数がかかるらしくて、夢はかなわず…」。自身で操縦することは諦め、昨年は別の形で活用することにした。
「長野の知り合いの社長さんに譲ってほしいとのことでお渡ししました」。長野県にある産業廃棄物処理施設へ寄付したという。シーズン中は試合のスケジュールの関係で、まだ見に行けていないが、落ち着いたら現地を訪れる予定だ。
2台目の獲得へ――。今大会で再びミニショベルを手にした暁には、宮本自身が操縦する姿が見られるかもしれない…?