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シニアツアー

【日本シニアOP/FR】宮本勝昌が日本シニアオープン初制覇 完全優勝で“シニアプレーヤー日本一”に輝く

2026年09月20日
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宮本勝昌が通算15アンダーで「日本シニアオープン」を制し、悲願の大会初優勝を果たした。初日から首位を守り抜く完全優勝。さらに最終ホールをバーディ、イーグルで締めくくる劇的なフィニッシュに、クラブハウスで優勝争いを見守っていた選手たちも絶句した。

最終日は玄海ゴルフクラブらしい強風が吹き荒れた。コースを知り尽くす関係者が「ようやく4日目にして、いつもの玄海の風が吹いた」と語るほど。一日を通して5メートルを超える風が吹き続け、ピンを狙うどころかグリーンに乗せるだけでも神経を使う難しいコンディションだった。

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優勝争いは最終組を回った宮本と岩本高志とのマッチレースさながらだった。岩本が2番でバーディを奪って先行する一方、宮本は4番で試練を迎えた。バンカーショットがホームランとなり、痛恨のダブルボギー。「やっぱり苦しいですよ。初日のダブルボギーとは訳が違うので、最終日のダブルボギーは一番やっちゃいけない」と自戒する。

それでも宮本の動揺は長く続かなかった。直後の5番、6番で連続バーディを奪い「すぐ2つ来たんで、こういう流れも良かったかもしれないですね」とスコアを戻すことに成功した。

風と難セッティングの戦いに、両者は一歩も譲らない。前半終了時点で岩本が12アンダー、宮本が11アンダー。1打差で勝負はバックナインへ持ち込まれた。

10番パー5ではともに2オンに成功してバーディ。13番で岩本がバーディを奪うも、14番をボギーとし、優勝争いは最後までもつれる展開となった。

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勝敗の分岐点となったのは15番で、期間中14番目の難易度というホールだった。

宮本のティーショットは大きく右へ曲がり松林の中へ。それでも木々の隙間を抜く見事なリカバリーショットで前方へ運び、残り49ヤードからのアプローチを30センチにつけてスーパーパーセーブ。「僕の中では100点。ショット・オブ・ザ・デイに近いぐらいのショットでした」と声を弾ませて振り返った。

さらに16番パー3ではグリーンを外し、バンカーから約5メートルのパーパットを残す苦しい状況。それも冷静にラインを読み切ってカップイン。流れを手放さなかった。

「あのパーパットが入ったのはとても大きかったです」。後半に入り状況も刻々と変化する中で、自信が漂い始めてくる。

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そして勝負を決定づけたのが17番だった。宮本はピンとバンカーのわずかなスペースにセカンドショットを運び、2メートルのバーディパットを沈める。一方の岩本は1メートルのパーパットを外し、このホールで形勢が逆転した。

「1打ビハインドというのは分かっていました。あそこでバーディを獲れて18番にプレーオフの可能性を残せた。無意識に小さなガッツポーズが出ました」と心境を振り返った。

迎えた最終18番パー5。狭いフェアウェーに向けて放ったドライバーショットは「やっぱり狭いんで緊張感はある」という中で、会心の一打となった。

フェアウェーを捉えたボールは十分な飛距離を稼ぎ、残り249ヤード。宮本は3番ウッドで果敢にグリーンを狙った。この日、18番で2オンに成功したのはわずか3人。その一人となった宮本は、14メートルのイーグルパットを沈めて勝負に終止符を打った。

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18番グリーンの大歓声が玄海に響き渡った瞬間だった。「シニアツアーでああいうシーンはあまりないと思うんですよね。50歳以上のプロゴルファーでも、エキサイティングなゲームをお見せできる。シニアツアーも捨てたもんじゃないかなと思いました」。

長年追い求めてきた“日本一”の称号。優勝の瞬間には涙がこみ上げるほどだったというが、不思議なほど冷静な自分もいた。「最後入った瞬間なんて泣きそうなくらいだったのに、なんでこんな冷静なんだろうって。歳を取ったんですかね」と白い歯を見せる。

シニア入りから5シーズン。大会前には谷口徹から「お前まだジャケット持ってないやろ。早く来い」と冗談交じりに発破をかけられていた。「12回も勝っているのに、まだ来ないのか」と先輩たちから愛あるいじりを受け続けてきた。宮本はこれでチャンピオンの仲間入りを果たす事ができる。

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日本プロシニアと並び「二大タイトル」と位置付けてきた日本シニアオープン。その頂点にようやく立った宮本だが、勝因は技術やスコアだけではないものがあったと感じている。

「振り返ると展開の綾とか流れってありますよね。今回は最後の最後に僕の方へいい流れが来てくれた。それが一番大きかったかもしれないです」といい、レギュラー12勝、シニア13勝目を挙げたベテランの経験則でもあるだろう。

数々のピンチをしのいで一打差の攻防を制し、最後はバーディ・イーグルという最高のゲームで締めくくった。宮本勝昌がついに日本シニアの頂点に立ち、念願だったチャンピオンジャケットに袖を通したのだった。

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