NEWS
シニアツアー

【日本シニアOP/事前】地元・福岡で再び頂点へ 藤田寛之「底力があるタイプ」 と日本シニアオープン2勝目に挑む

2026年09月16日
Image

17日に開幕する日本シニアオープン。開催コースとなる玄海ゴルフクラブには、多くの注目選手が集うが、その中でも期待を背負うプレーヤーのひとりが地元福岡出身の藤田寛之だ。

2023年大会覇者として迎える今大会。地元出身選手とあって注目度は高いが、本人は意外にも現在の状態について厳しい自己評価を下した。

「調子はいつも悪いんですよ。なので気分が悪かったです」と苦笑い。そう切り出した藤田だが、言葉の裏には試行錯誤の日々がある。

「ショット全般が悪いです。ティショットも、セカンドでグリーンを狙うショットもそう。フェースがちゃんと戻ってこないから、自分の狙った方向にボールが飛んでいかないんですよね。開く傾向が強かったり、それを嫌がって引っかかったり。右も左も出るんですよね」と首をかしげる。

世界最高峰の舞台である米国チャンピオンズツアーへ参戦しながら、日本でも結果を残してきた藤田。しかし経験豊富なベテランですら、現在は理想のショットを追い求める途上にあるという。

それでも表情に悲壮感はない。会場となる玄海ゴルフクラブは、「福岡は親もまだいますし、自分が育った場所です。玄海も高校時代に何回か回る機会がありました」と高校時代からプレー経験のある思い出の地での開催だ。

コースは大規模な改修を経て大きく姿が変貌。「リニューアルされて今回初めて回りましたけど、だいぶ表情も変わっていますね。林も少し空いているし、広くなっています。でもバンカーがすごく効いているし、グリーンのアンジュレーションも強い。ティショットからグリーンまで、いろいろなものが求められるコースだと思います。メジャーにふさわしいですよね」と印象を話す。

Image

今週は調整にも余念がない。練習場には弾道測定器『トラックマン』を持ち込み、データを確認しながらショットを徹底チェック。ドライバーのロフトも11度から10度へ変更し、最適な弾道を模索しているという。

そして藤田のバイザーには新たなスポンサーのワッペンも加わった。チャンピオンズツアー参戦を通じて縁が生まれた米国の人気シャフトメーカー"ニュートンゴルフ"との契約で、「10月以降、日本でもプロモーションしていくみたいで楽しみですよね」と笑顔を見せた。

昨年参戦してきた米国チャンピオンズツアーの経験値をいかしつつ、今季は日本で徐々に存在感をあらわしつつある。ノジマチャンピオンカップから参戦した国内シニアツアーでは6試合中3度のトップ10入りを記録。賞金ランキングでも上位につけ、安定した戦いを続けている。

レギュラーツアー時代は日本オープンのタイトルこそ届かなかったが、日本シリーズでは通算3勝を挙げた勝負強さを誇る。大舞台で実力を発揮する「試合巧者」として知られる藤田にとって、日本タイトルは特別な意味を持つ。

では、今大会の目標はどこに置いているのか。「毎回シニアオープンはトップ10に入って合格だと思っています。まずはそこが目標です。もちろんもっと上に行きたいですけど、自分のポジションによって目標も変わってくる。まずは自分のプレーをしっかりしないといけないなと思います」と口にする。

謙虚な言葉を並べながらも、最後には藤田らしい一言が飛び出した。「そうですね……。自分は底力があるタイプなので」。不調を口にしながらも、誰よりも自らに厳しく、誰よりも勝負の流れを知る藤田が静かに牙を研いでいる。

藤田らしい“底力”が再び発揮されるとき、地元ファンの歓声が玄海の空に響き渡るかもしれないだろう。

Image