NEWS
シニアツアー

【日本シニアOP/事前】「日本タイトルを獲れたことは自信になっています」"たまちゃん"ことスリロット、連覇へ静かなる闘志

2026年09月16日
Image

昨年、相模原ゴルフクラブ東コースで行われた日本シニアオープンを制し、日本シニアツアーの歴史に新しい足跡を残したタイ出身の"たまちゃん"ことタマヌーン・スリロット。今年はディフェンディングチャンピオンとして、再び大舞台へ戻ってきた。

2023年には日本シニアツアー初参戦で初優勝という離れ業を演じると、昨年は日本シニアオープンを制覇。すでに日本タイトル2冠を達成している"たまちゃん"の実力は、日本のシニアゴルフ界でも広く認知されている。

大会前日、前年覇者として出席したチャンピオンズディナーでは、歴代王者たちとの交流を楽しんだ。「食事は好き嫌いがないので大丈夫でした(笑)」と笑顔を見せたタマヌーン。

同じタイ出身で日本シニアツアーをけん引してきたプラヤド・マークセンが、チャンピオンズディナー出席についてアドバイスする機会もあったという。異国の地で長年活躍してきた先輩からの言葉に、安心感をもって出席することができたようだ。

Image

さらにタマヌーンにとって特別な時間となったのが、日本ゴルフ界のレジェンド・青木功との初対面だった。

昨年の日本シニアオープン中継で解説を務めた青木は、タマヌーンのプレーを見ながら何度も「上手いねぇ」と唸ったという。特に評価されたのは、その卓越したパッティング技術だ。繊細なタッチと高い決定力をパッティングの武器にし、難セッティングのメジャー大会を勝ち抜いてきている。

大会前日の練習ラウンドでは、コースチェックに訪れていた青木が自ら歩み寄り、タマヌーンのクラブセッティングを興味深そうに確認する場面も見られた。前年王者への関心の高さをうかがわせるひとコマだった。

Image

今年の舞台となる玄海ゴルフクラブについては「フェアウェイもグリーンもとても綺麗で、すごくコンディションが良いです。フェアウェイは水も浮いてないし、本当に良い状態です」と高い評価を口にする。

警戒するのは「雨ももちそうなので安心しています。雨と風はあまり好きではありません。雨が降るとボールの当たり方も変わってきますし、その辺をしっかりコントロールすることが大事になると思います」と天候に左右されること。

玄海灘から吹く風が特徴のシーサイドコースだけに、天候がスコアメークに関係することを知っている。

一方で攻略面ではティーショットのマネジメントを重要視する。
「セカンド地点にバンカーが多いので、2番アイアンなのか、3ウッドなのか、ドライバーなのか。クラブ選択を慎重にしたいです。そこがキーになると思います」と戦略を立てる。

Image

さらに「ラフも長いので、フェアウェイキープが大事になってきます」と語り、まずは正確なティーショットこそが上位進出への条件とみている。

ディフェンディングチャンピオンとして迎える今大会だが、本人はあくまで自然体。「明日から始まりますが、みんなコンディションは一緒です。今日みたいにリラックスしてプレーできればいいなと思っています。朝のアナウンスでは少し緊張すると思いますけど」とにっこり。重圧を抱えながらも、その表情に過度な気負いは見られない。

「日本シニアオープンというメジャータイトルを獲れたことは、自信になっています」と胸を張る。

Image

昨年の優勝後から「ここに戻ってくるのは楽しみでした。明日からは自分ができる最大限のことをやりたいと思います」と決意を口にし、全力を尽くすことを誓った。

現在58歳。タイのレギュラーツアー、シニアツアーに加え、日本でも精力的に戦い続けている。「毎週ゴルフをしていますし、体力的な負担はあまりありません。ゴルフを続けることで体力も維持できています」と年齢を感じさせないコンディションの良さも、タマヌーンの大きな強みだ。

連覇への期待が高まる中「まずはトップ5に入りたいです」と目標を掲げる。

磨き上げられた玄海ゴルフクラブを舞台に、再び”たまちゃん”のパターが火を吹くのか。王者の4日間が、まもなく始まる。

Image