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【最終プロテスト/FR】最終日65で大逆転合格を掴んだ野寄礼我「失敗してもいい」が変えた今年のプロテスト

2026年09月04日
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最終プロテストでは、レイク浜松カントリークラブ所属の野寄礼我(のより・らいが)が悲願のテスト合格を果たした。

昨年の最終プロテストは通算18オーバー、298ストロークで118位タイに終わり、合格ラインまで程遠かった。「緊張した雰囲気の中で、自分が狙ったところにしっかり打ち切る力が足りなかったです」と悔しさの残る4日間だったが、課題は明確だった。それは技術面ではなく、メンタル面の強化にあった。

「集中力が一番の鍵だと思っていました。練習量を増やすというより、集中力を高めることを意識して、ずっと取り組んできました」と振り返る。この1年は、瞑想などさまざまな方法を試し、その中でたどり着いた答えは「失敗してもいいと思えることでした。自分がやるべきことをやって打てたなら、結果が悪くても自分を認めてあげる。そう考えられるようになりました」と意外にもシンプルな発想が野寄のゴルフには求められた。

その意識改革は確かな成長につながった。プロテスト前には自己ベストとなる65をマーク。プレッシャーのかかる場面でも、自分を信じてプレーできる手応えをつかんでいた。

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迎えた今年の最終プロテスト。初日70、2日目71と安定した滑り出しを見せたが、3日目は73。通算4アンダーは76位で想定合格ラインの外側。自力でスコアを伸ばさなければならない状況だった。

それでも野寄は冷静でいることに努めていた。「昨日の練習で、ここまで来たらやるしかないと」と自分を奮い立たせた。

覚悟を決めて臨んだ最終日。スタート直後から積極的なプレーを展開する。4ラウンドの中では、ボギーが先行する場面もあり、順位を意識すれば焦りが生まれてもおかしくない。しかし、今年の野寄は「もちろん気持ちはざわつきます。でもイライラせずに切り替えることができました」とメンタル面で確実に成長をみせる。

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最終ラウンド「朝から伸ばすことしか考えていませんでした」と積極的にピンを攻め続け、次々とバーディを奪取。気づけば65のビッグスコアを叩き出し、順位を76位から27位タイまで一気に押し上げ、通算1アンダーの279ストロークで合格ラインに滑り込むことに成功した。昨年のリベンジを果たす事ができ、「今日は100点をあげたいです、この日のためにずっと練習してきました」と言い切った表情には充実感があふれていた。

現在所属するゴルフ場・レイク浜松カントリークラブには今年3月に入社。合格直後にはクラブへ電話で報告した。「支配人には『本当におめでとう』と言っていただけました。短い期間でしたが、結果を出せて良かったです」と、ゴルフ場の看板を背負って出場する立場で責務をひとつ果たす事ができた。

「結果次第ではいろいろ考えてしまいますけど…やっぱり喜んでもらうためにこの道を選んだと思っています」と職業プロゴルファーを選んだことに間違いはないようだ。


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専修大学時代の仲間たちや、同期の存在も大きな刺激になっていた。中でも2年前プロテストに合格した同コース所属の難波大翔プロは、常に意識する存在だったという。「先に合格した姿を見ていましたし、目標にもなっていました。こうしてプロテストを経て、同じ場所に立てることは先輩プロのすばらしさを感じます」と喜んでテスト合格の吉報を持ち帰ることができる。

昨年の18オーバーの118位タイから今年は1アンダー27位タイへ成績を残した野寄。数字だけを見たら成長は明らかだが、テストを通じて手に入れたものは、順位やスコアだけではない。

「去年はミスしたくない気持ちが強すぎて体が動かなくなっていました。でも今年は失敗を恐れず、自分を信じて振り抜きました」。そのメンタルの変化が、最終日に65を生み出した原動力だった。

プロゴルファーを目指して合格の扉を自らの力でこじ開けた22歳は、プロテストを乗り越えられた自信を胸に戦い続ける。