“ドライバーです、ね“と自分のストロングポイントについて答えた小村隼士。プロテスト受験2回目の22歳は、184センチの体格から放たれる300ヤード前後の飛距離を強みに上位争いに食い込んできた。
小村は第2ラウンドで4バーディ・2ボギーの68をマーク。初日の64に続きスコアを伸ばし、通算8アンダーの4位と存在感をあらわしている。
「昨日と同様、ショットがそこそこ良くて、パットも結構入ってくれました」とプレーを振り返った。一方で「17番も18番もティーショットを右に曲げてしまって。17番は下手したらダブルボギーもあったので、むしろボギーで済んで良かったくらい。耐えのボギーでした」と終盤2ホールで連続ボギーを喫し、「そこはもったいなかったですね」と悔しさものぞかせる。
今週の烏山城CCについては「とにかく長いコース」と表現。「今日は風もあったので、ティーショットの位置次第ではすぐボギーになる。そこそこ曲がらずにプレーできていることと、烏山城のコースタイプは好きなので、今の順位につながっていると思います」と距離は長くても、自分のプレースタイルに合うコースだと分析している。
それに加え、今大会で特に光っているのはパッティングだ。「3メートルほどの距離を、しっかり決められています。普段はあまり入らないんですけど、パットのイメージがいいんです」と手ごたえを掴みつつあり、苦手意識を持つパッティングもリズムがいい。
北海道出身の小村は札幌光星高校を卒業後、東北福祉大学へ進学。大学時代には北海道アマチュアゴルフ選手権を優勝した実績を持つ。しかし、卒業後は故郷へ戻らずプロの道を選んだ。
「北海道は試合数も少ないし、冬はプレーできない。大学を卒業したら戻るつもりはありませんでした」。プロになる覚悟を決めて、今年から福岡にある芥屋ゴルフ倶楽部で研修生として腕を磨いている。キャディ業務をこなしながら練習に励み、ゴルフ漬けの日々である。
「コースも素晴らしいですし、ゴルフ環境は本当に恵まれています。推薦で試合にも出させてもらっていますし、感謝しています」と声を弾ませた。
今季は主催者推薦枠で出場したACNツアーで経験を積み、その成長をプロテストの舞台で発揮している。昨年は2次予選で涙をのんだプロテスト受験は、今回は最終ステージへと進出を決め、4日間のプロテストに立ち向かっている。
残り36ホールへ向け、とにかく堅実な姿勢を崩さない。「欲をかかずに、ちょこちょこバーディを取って、ボギーを打たない安定したゴルフができればいいです」。
プロへの扉は目前に迫っている。北海道から東北、そして九州へ。覚悟を持って歩んできた22歳が、悲願の合格へ向けて残り2日間の戦いに挑む。