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【日本グランドシニア/FR】柳沢伸祐がグランドシニア初陣でつかんだ『日本一』 レッスンでも伝える“長くゴルフを楽しむ思考”

2026年09月02日
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60歳の柳沢伸祐が、国内シニアツアー入り後では2020年の「ISPS HANDA コロナに喝!!シニアトーナメント」以来となる通算4勝目を飾った。今年7月に60歳を迎え、今大会はグランドシニアのデビュー戦。その初陣で日本一のタイトルをつかみ取った。

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打差の2位で最終日を迎えた柳沢は、6バーディ・1ボギーの「67」をマークし、トータル9アンダーでホールアウト。最終組で1打リードしていた清水洋一が最終18番でボギーを喫したことで、冨永浩を含む3人によるプレーオフに突入した。

プレーオフは柳沢にとって初の5ホール戦。初日から苦しめられた1番パー4を舞台に、難しいライから粘り強くパーをセーブした。4ホール目で冨永が脱落すると、最終5ホール目で柳沢が2打目を30センチにつけてバーディ。パーの清水を振り切り、長い戦いを制した。

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「体力勝負というか、独特の緊張感ですね。優勝と2位って全然違うじゃないですか。そんなことをずっと考えながら、頭から離れずに回っていた。プレーオフでしか味わえないゴルフを5ホールやらせてもらった」。その表情には、優勝の喜びとともに、大きな安どがにじんだ。

今大会で先輩プロから繰り返し受け取った言葉がある。それは『年々チャンスは少なくなるからな』だ。「歳とともにチャンスは少なくなってくるから『いまが一番チャンスだぞ』って聞いて、『今年、勝っとけよ』って芹澤(信雄)さんとかに言われて。だんだん体力が衰えてくるから」。

年齢とともに体力は変わり、飛距離も少しずつ落ちていく。先輩たちも、その変化と向き合いながら、クラブや体のケアを試行錯誤している。柳沢自身も、これまで順風満帆だったわけではない。

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「シニアツアーに出ているときもずっと腰痛に悩まされていた。腰痛と戦いながらスイングを作って、腰に負担のないゴルフを目指している」。そのために、「危険な姿勢は取らないとか。お腹出ているけど、結構、中のほうは筋肉あるんですよ」というように、腰痛対策を目的としたトレーニングを行っている。

筋力アップを目的としたトレーニングは一切しない。「この12年腰痛が出ていない。ゴルフも良くなっている一番の要因。シニアは特に身体が大事。試合に出ていなければ体調はいいんです。試合に出ちゃうと、試合中の問題点、悔しさがあると練習しちゃう。練習量が増えるというのが怪我の原因」。ゴルフができる体を維持するために、練習量を減らすこともある。

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かつては腰痛を抱えながらも、出場権を争う賞金ランキングを維持するために無理をして試合に出場したこともあった。それでも、痛みを抱えながらプレーを続けた経験があるからこそ、今は「うまくなること」よりも「長く続けること」の大切さを知っている。

長くゴルフを続けるために必要なのは、自分の体を知ること。そして、その変化を受け入れることだという。「腰痛がなくゴルフができて、年をとってもこの2年飛距離も衰えていない。本当だったらだんだん衰えるでしょ」。その柳沢が考える、年齢を重ねてもゴルフを続けるための秘訣はシンプルだ。

「頑張りすぎないことと、自分の体に合った癖とか柔らかさ、硬さの部分。それに合ったスイングをするのが一番。というレッスンを僕は横浜のスタジオ(ビバゴルフ)でやってるんです」。

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現在は横浜にある『ビバゴルフ』でレッスンも行っている。クラブを調整する工房も持ち、ゴルファーひとりひとりの体やスイングに合わせたクラブ選びにも携わる。柳沢もクラブの組み立てなどを行っている。

そんな柳沢だからこそ、60歳を超えたアマチュアゴルファーに伝えたいことがある。「怪我なくゴルフを続けていくために。僕ら世代というのは、近くにいる上手いプロの真似をすると、全然体の関節の可動域が違うので、そのスイングを真似しようとして体痛めるパターンが多い。今は個々に合ったスイングをやっていれば怪我をしない」。

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上手い選手のスイングを見れば、真似したくなる。だが、体格も筋力も柔軟性も、関節の可動域も人それぞれだ。誰かと同じスイングを目指すのではなく、自分自身の体に合った動きを見つけること。それこそが、ケガを防ぎ、年齢を重ねてもゴルフを続けるための近道になる。ぜひ、60歳以上のアマチュアゴルファーは柳沢のもとへ行き、自分のゴルフを見つけてほしい。

残りのゴルフ競技で掲げる目標は「何勝したいとか、そういう目標はなくて、身体が元気で、競技を1年でも長くやりたい。その中でこういう結果が出たりするとうれしいから、とにかく1年でも長く競技をやれる身体でいるということ」だ。変化を受け入れ、自分の体と向き合い、無理をしすぎず、自分に合ったゴルフを見つけていく。その先に、競技を続ける喜びがある。

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歳で日本一の称号を手にした柳沢は、今回の優勝を通して、これからもシニアゴルファーへゴルフの楽しみ方を伝えていく。

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