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【日本グランドシニア/1R】急きょ出場決まり高知から新幹線で前夜入り、杉本英樹が“ドタバタ”のグランドシニアデビュー戦で好発進

2026年09月01日
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今大会のウエイティングだった61歳の杉本英樹が、思いがけない繰り上がりで出場権を得ると、グランドシニアデビュー戦で好スタートを切った。

先週の金曜日までは練習を行い、出場に向けて準備をしていた。ところが、「日曜日はもう無理だと思って、子どもの世話をしていた」。そんな杉本のもとへ、大会前日の午前中に日本プロゴルフ協会会長の明神正嗣氏から電話が入り、「(出場枠に)入ったよ」と告げられた。

そこから急いで出発。居住する高知県から岡山まで車を走らせ、キャディバッグや荷物を手に新幹線へ乗り込んだ。東京駅で下車してからは電車を乗り継ぎ、午前11時前に高知の自宅を出発して、現地のホテルに到着したのは午後9時。ドタバタ参戦となった。

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さらに、舞台となる南総カントリークラブは一度もプレーしたことがなく、この日のラウンドが初めて。それでも、ぶっつけ本番でコースを攻略していった。

「コース初めてだったので、全くわからない。一緒に回ったプロやキャディさんにいろいろ聞いてやった。(わからないからこそ)慎重になったというか。ショットは曲がっていたんですけど、曲がったとこからもリカバリーしていたので、それが良かった」

コースを知らないことが、かえって慎重さにつながった。5バーディ・1ボギーの「68」にまとめると、「最後(最終9番)のボギーは悔しいですけど、こんなドタバタで1アンダー。上出来です」と笑顔を見せた。

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国内シニアツアーへの参戦は、2019年が最後。それ以降はシードを得られず、思うように競技へ出場できない日々が続いた。年齢を重ねるにつれて、体の変化も感じている。

「体の動きも年々悪くなるし、諦めずにやってるんですけど、思うようにいかないチグハグだなって感じはずっとありました。楽勝で通るようなところでめちゃくちゃ(スコアを)叩いたり」と、チャンスを生かせないこともあった。

だからこそ、今大会への思いは強かった。「絶対に出たいと思っていた。『また来年かな』とか思っていたので」。一度は遠のきかけた舞台に、思わぬ形で立つことができた。そのチャンスを生かし、初日から上位争いに加わったことは、杉本にとって大きな手応えとなった。

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それでも、浮かれることはない。「有名どころがたくさんいるので、なかなか厳しいですけど、一打一打に集中してやりたいと思います。勝てたら最高ですけど、そこまでは言えないです」。

日本男子ゴルフ界の一時代を築いたレジェンドたちが集う今大会。2002年の「日本プロゴルフ新人選手権大会 富士可児カップ」以来となる優勝を手にできれば、長く競技から離れていた杉本にとって、大きな自信となるはずだ。

そして、杉本には偉大な父の背中がある。父はビッグ・スギの愛称で知られ、国内男子ツアー通算14勝、海外ツアー通算3勝(1973年より前)を挙げた杉本英世。2015年には日本プロゴルフ殿堂のレジェンド部門で顕彰された。偉大な父の名を受け継ぐ61歳。思いがけず巡ってきたグランドシニアデビューの舞台で、勝利を目指す。

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