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【日本グランドシニア/1R】63歳・清水洋一が「兄貴のために」悲願の日本一へ グランドシニア初戦の寺西明も「勝ちに行きます」

2026年09月01日
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63歳の清水洋一が、悲願の日本タイトル獲得へ大きな一歩を踏み出した。今大会の冠スポンサーを務めるコスモヘルスの社員から声援を受けながらスタートすると、6バーディ・1ボギーの「67」をマーク。5アンダーの首位タイで初日を終えた。

好スコアの要因となったのがパッティングだ。前半はカップに届かないパットが多く、8番では下って上って下るアンジュレーションのあるライからのロングパットを3パットのボギー。続く9番で「ちょっと、打たなきゃなと思って」と、約7メートルの上りのパットを打つ際に、「パターのバックスイングをいつもより大きくして振ってやろう」と意識を変更。そのパットが決まってバーディを奪うと、続く10番、11番ではチャンスにつけて3連続バーディと一気にスコアを伸ばした。

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しかし、ティショットは安定していたものの、後半に入るとアイアンショットが「ちょっとバラついてきちゃって」とピンに絡まなくなり、「苦しい展開」に。それでも12番以降は1バーディを奪い、5アンダーフィニッシュ。「だいたいこれぐらいで回りたいなっていうスコアでは回ったので」と納得の初日となった。

 

「このタイトルは、どうしても取りたい」。清水が今大会に懸ける思いは強い。60歳以上のシニアが日本一の称号を争うPGA公式戦。昨年は、本戦を前に実兄が危篤となり、帰宅を優先して棄権した。翌日、兄は帰らぬ人となった。それから1年。「今週末に一周忌やるんですけども、兄貴のためにも、いい結果を出したい」と、強い思いを胸に今大会へ挑んでいる。

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これまで「日本プロゴルフシニア選手権」でも、2016年に3位、2020年に2位、2021年に6位と上位に食い込みながら、あと一歩届かなかった。「日本プロシニアを取り損ねているので、グランドシニアでなんとか、名誉のためにも取りたい」。63歳で迎える悲願の日本タイトルへ、まずは首位タイという最高のスタートを切った。

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一方、首位に並んだのは、今年3月に60歳を迎え、グランドシニアデビュー戦の寺西明。開催前日に半月板の影響によるヒザや股関節の痛みを明かしており、「満身創痍」と苦笑いを見せていた。不安も抱えながら迎えた初日だったが、清水と同じ「67」をマーク。前日に「デビュー戦、勝ちたいね」と話していた通り、いきなり優勝争いの先頭に立った。

 

ただ、スコアとは裏腹に、本人の感触は決して完璧ではない。「いやいや、(ショットは)バラバラですよ。(パーを)拾って、何とかパー5で(バーディを)取って、という感じです。簡単なところからグリーンに乗らないし、外すし」。

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そんな寺西を支えたのが、「いい男。大好きなんです」と話す、同組で回った60歳の柳沢伸祐だった。「彼が引っ張ってくれたから良かったです。明日も一緒に回りたかった」。

1打差の3位タイで初日を終えた柳沢も、近くで取材を受けながら「明日も一緒に回りたかった」と同じ言葉を口にしていた。互いに冗談を交えながら話す2人の姿からは、長年の仲の良さがにじんでいた。

体は万全ではないが、寺西の勝負への思いは揺るがない。「勝ちに行きますよ。楽しむだけ。悔いを残さないように」と力も込めた。「兄貴のためにも」悲願の日本タイトルを狙う清水と、「今年が一番チャンス」と意気込むグランドシニアデビュー戦の寺西。ともに5アンダーで首位に並び、それぞれの強い思いを胸に、残り1日を戦う。