NEWS
競技情報

【日本グランドシニア】グランドシニアルーキー 初出場の寺西明「今年が一番チャンス」 鈴木亨の健康の源は“よく笑うこと”

2026年08月31日
Image

60歳以上のシニアプロ日本一決定戦となる「コスモヘルスカップ 第54回 日本プロゴルフグランドシニア選手権大会」が、91日(火)から2日間の日程で開催される。

 

今年からグランドシニアのカテゴリーに加わった鈴木亨、寺西明にとって、今回の日本タイトル戦は初めての舞台となる。なかでも今年3月に60歳を迎えた寺西は、4月の「関西プロゴルフグランドシニア選手権大会」にエントリーしていたものの、ケガのため出場できず、今回が自身初のグランドシニア競技となる。

 

寺西は30歳でゴルフを始め、49歳でプロテストに合格してシニアデビュー。1年目の2016年に初シードを獲得すると、2020年にはシニアツアー賞金王に輝いた異色の経歴の持ち主だ。初めてプロの舞台に立った11年前とは違い、今度は多くの先輩たちと肩を並べて、日本一のタイトルを争う。

Image

11年前かな。初めてプロになってシニアツアーに参戦させていただいた時の新人の時よりは、皆さん、顔なじみがいっぱいいて、仲良くさせていただいている。あの時のよそ者扱いというのはないですね。今はもう60歳になって、『これがゴルフの楽しみ方なんやな』っていうのも一つ、覚えさせていただいています。でも皆さん、勝ちに来られているので、その分やはりピリピリしていますね」

今年はシニアツアー開幕戦「ユニテックスシニアオープン」で痛めている半月板の影響で棄権。それでも5月の「すまいーだカップ シニアゴルフトーナメント」で2位に入るなど、3度のトップ10入りを果たしている。一方、2週前の「マルハンカップ 太平洋クラブシニア」(13位)は、股関節の痛みも出てきたことで、状態はさらに悪化している状況だ。

Image

この日は9ホールだけ通常通りプレーし、後半はグリーン周りの確認にとどめた。病院で診断を受けても「なにもない」という結果だったが、本人は苦笑いする。「先輩たちがみんな、『60歳になったらあかんようになる。一回、山があるぞ』と言っていたけど、本当にあかんようになるね」。体の変化にも、グランドシニアの仲間入りを実感している。

それでも、今大会は日本一の称号がかかる大舞台。「満身創痍」でも、デビュー戦から勝利を狙う。「勝ちに来ているし、勝たなきゃいけない。勝つのも、今年が一番チャンスがある。そういう意味では、準備できたらよかったんですけど、体も傷めているのでそこは相談しながら。でも出る限りは勝ちに行きます。満身創痍(笑)。でもやり出したら、そんなこと言ってられない。デビュー戦、勝ちたいね」。

Image

一方、鈴木は今年6月の「関東プロゴルフグランドシニア選手権大会」を制し、グランドシニア1年目で早くも1勝を挙げている。「どの試合も、いつも頑張りたいと思っている」。

この日は18ホールの練習ラウンドを行い、自身としては春以来となるコースチェック。攻略のポイントについては、「グリーンの傾斜がキツかったり、特にインコースはティショットをポイントに打っていかないといけない」と分析した。

Image

今大会の冠スポンサーを務めるコスモヘルスは、予防医療などを通じて健康づくりに取り組む企業。開催前日の練習日には、会場で選手たちの体力測定や健康チェックも行われた。そんな健康をテーマとする大会で、鈴木自身が日ごろから意識していることを聞くと、こんな答えが返ってきた。

「サプリ飲んでいたり、色々やっていますけど、よく笑うことじゃないですか」。その背景には、「太陽」と表現する奥様の存在がある。「うちの奥さんがそういう教育を僕にしているし、娘も芸能界の仕事をしているから、そういうところを意識している。(奥さんの)パワーをみんなで受け継いでやれている」。

Image

健康を支えるのは、日々のケアだけではない。家族から受け継いだよく笑うという姿勢も、鈴木にとって大切なもの。そこで見せた笑顔にほっこりした。

グランドシニア1年目で関東を制した鈴木と、これがデビュー戦となる寺西。60歳を迎えた2人が、それぞれの思いを胸に日本一の称号へ挑む。最後まで笑顔を忘れず、そして勝負では一歩も譲らない――。そんな2日間になりそうだ。