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シニアツアー

〔倉本招待イーグルゴルフ/FR〕"虎さん"ことチェ・ホソンが完全優勝 “風との戦い”を制し北海道で戴冠

2026年08月15日
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札幌ベイ特有の強風が吹き続けた2日間を、"虎さん"こと崔虎星(チェ・ホソン)が経験とマネジメント力で乗り切った。優勝争いするライバルたちが少しずつスコアを落とす中で、崔は粘り強いプレーを展開し、3代目チャンピオンに輝いた。

最終ラウンドのスタートホールはボギー発進。ロングパットをオーバーして3パット。「初日よりもグリーンが重いと思って少し強く打ったら、2.5メートルもオーバーして。今日は手こずるなと思い、それからは慎重なマネジメントを心掛けました」と明かした。

崔の武器でもあるドライバーショットは、風を利用して飛距離をコントロールできた。「今回はフォローで300から310ヤード、アゲンストでは235ヤードくらい」と明かした。風向きによって70ヤード以上も差が出る過酷なコンディションの中、堂々とドライバーを使い分けることができたのは「練習しましたから。私プロですからね」とにっこり。

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風が吹く中でも、崔は高いティーアップをセットして、ドライバーを振り抜いていた。その理由は「いろいろ試していましたが、練習を重ねて弾道を調整できるようになりました。今では風と関係なく高いティーでも低いティーでも打ち分けられますから」と話し、ショットへの自信ものぞかせた。

崔の特徴でもある”フィッシャーマンスイング”にも変化がある。右足を蹴り上げて、体全体で振り抜くショットポーズはコンパクトになった。「実は左膝がおかしいと思って、この前韓国でMRIを撮ったら軟骨が一部切れているみたいで。軟骨は再生しないので、これからは気を付けるしかありません」と病院で診断されたという。

「若い頃は耐えられましたが、年齢とともに負担が出てきました。肘痛が解消されたかなと思っていたのに、今度は膝。体のいろんなところが具合悪くなりますね。だから膝へ負担をかけないスイング作りに取り組んでいます」と体に向き合う日々でもある。

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後半も優勝争いが続いたが、順位はあえて確認していない。「スコアや順位を気にするといろいろ考えてしまうので、見ない方がメンタル的にはいいと思っています」。だからこそ、難しいコンディションの中でも自分のプレーに集中し続けられていた。

さらに「風の時は欲張らないことが大事。安全なマネジメントをして、チャンスが来た時につかむこと」と心構えもある。「風が強い時は誰にとっても難しい。精神的に耐えることが非常に大事だと思います」と自分のゴルフに徹しながら、流れを見定めた。

北海道特有の洋芝についても「グリーンも硬かったので、全然アプローチが止まらなくて苦労しました。だからパー5ホールでは、バーディが取れていないんですよ。だけどこの大会出場も3年目で、来るたびにコースを理解できてますし、芝が良くなっている気がします」と理解しているようだ。

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シニア3勝目を達成したことについては、真っ先に妻・ジナさんへの感謝を口にした。「妻がいつも一緒にいて、いろいろケアしてくれるから今の成績があります。私は忘れ物が多くて、携帯電話でも何でも置いていってしまうんですが、いつもフォローしてくれて、プレーでも一緒ですし安心なんです」と妻への感謝を何度も口にしていた。

北海道への思いも熱い。「空気も水も澄んでいて、食べ物もおいしい。中でもホタテが大好物で、回転寿司ではホタテばかり10皿近く食べることもあります。競技に向けたエネルギー補給は欠かせませんから」と頬を緩めた。

「それと、初めてレンタカーで新車が用意されていたんですよ。運転は気分よいですし、それも優勝できた理由かもしれませんね」と笑い、遠征を楽しんでいる様子も伝わってくる。

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インタビューの最後に「会場もコースも素晴らしいですし、大会のスポンサーの方々に感謝しています。いつも一緒にプレーする日本シニアの選手たちも本当に素晴らしいです。こうして北海道の大会で優勝できて光栄です」と、崔は改めて感謝をゆっくりと言葉につないだ。

強風の吹き抜けた夏の北海道。「レギュラーで3回優勝したときは、ぜんぶ強風でした。だから今回の優勝争いは、私にとってはチャンス」と目を光らせたベテランが”忍耐のゴルフ”を徹底し、ついに青空の下で大きなトロフィーを掲げたのだった。

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