「これからという意味では、いいスタートになればと思っています。ただ、レギュラーツアーではまだ目立った成績を残せていないので、まずは自分なりの結果を出せたらいいですね」。倉本招待イーグルカップでシニアツアーデビューを飾る選手のひとり、森本康正。出場選手の中では一番の若手でもある。
49歳で出場したシニア最終予選会では17位。シニアツアー出場条件は50歳以上ということあって、開幕戦からの4試合には資格を満たしていなかった。先週8月7日が50歳の誕生日だったことで、本大会が念願のツアーデビュー戦だ。「もう、本当に首を長くして、ツアー出場を楽しみにしていました」と言葉を弾ませる。
普段は、神奈川県にある藤沢ジャンボゴルフ練習場でレッスン活動をしている。「生徒さんには『ごめんね、先生休みます』って話しました」と森本は申し訳ない気持ちで不在の理由を伝えてきた。だからこそ、生徒さんの期待にこたえるためにも、初戦をしっかりと戦い抜きたいところだ。
この大会を皮切りに森本のシニアツアーシーズンが始まるが「体調管理を一番気にかけていきたい」と心配事を口にする。
「僕は頑張りすぎてケガをしてしまうタイプなんです。だからまずは無理をしないことを意識したい。やりたい気持ちは強いんですけど、やりすぎないようにしていますね」と心と体のバランスを見定めているところ。
「毎年この時期になると腰を痛めやすいんです。ぎっくり腰にもなりやすくて、3月の予選会前にもけがしてて。毎日鍼を打ったり整体に通ったりして、何とか間に合わせました」と不安もあるが、今後も試合は続いていく。「まずは皆さんに顔を覚えてもらえたらうれしいです」と笑顔を見せた。
倉本招待イーグルカップでシニアツアーデビューを飾る選手で出場選手の中では二番手の若手でもある上森大輔。上森は最終予選会20位という成績だが、森本と同じく、予選会では49歳だったこともあり、7月18日に50歳を迎えてようやくシニアツアーに出場できることになった。
「試合にはずっと出たいと思っていましたし、47歳くらいまではチャレンジツアーにも出ていました。ただ、その後はなかなか出場機会がなくなってしまって。でもゴルフはずっと続けていたので、シニア入りを見据えて準備してきました」と期待に胸を膨らませている。
50歳という節目を迎えた上森は「体力は昔からある方ですし、大きな故障もないので恵まれていると思います。レギュラーツアーを長年転戦していた選手ほど体を酷使しているわけではないので」と体力面の不安はない様子。
最終予選会では一時は首位争いを演じながらも終盤に苦しみ、「途中まではトップ争いをしていて、かなりいい位置にいたんです。でも後半に入って4パットが1回、3パットも何回かあって崩れてしまって。長尺パターを使い始めてまだ2年ほどなんですが、あの強風の中でプレーしたのが初めてで、タッチがまったく合わなくなってしまったんです」と順位を落としたことを振り返った。
その経験をきっかけに、パッティングを一から見直して、パターを習いに東京や福岡まで足を運んだという。「自分のパッティングをデータ化して分析しました。おかげで以前より上達した実感がありますね」と、現在使用している長尺パターにも手応えを感じている。
「普通のパターも試しましたが、やっぱり長尺の方が安心感があります。1メートルくらいのパットでも、以前より落ち着いて打てるようになりました」。
迎える初日は、立山光広、ジーブ・ミルカ・シンとの同組ラウンドに期待も高まる。「自分は若さを武器に、まずはゴルフを楽しみながらプレーしたいと思います」。
そんな中、試合の大きなモチベーションになっているのが家族の存在。「子どもがまだ1歳3か月なんです。女の子なんですけど、本当にかわいい。頑張って稼がないと」とにっこり。
50歳を迎えたばかりの森本、上森のデビュー戦にも注目したい。