NEWS
シニアツアー

〔すまいーだカップ/2R〕加瀬秀樹もびっくり プロ43年目で“まさか”の珍事 1ホールで11打から1打まで極端体験

2026年05月30日
Image

練習ラウンドでは気づかなかった“落とし穴”が、本番でレギュラー4勝、シニア3勝を挙げている加瀬秀樹に牙をむいた。

第1ラウンドはパー・パーと順調な立ち上がり。しかし3番パー3で思わぬ事態が起きた。4年ぶりに出場する大会に向けて入念に準備し、コースのイメージも描いていた加瀬だったが、そこには想定外の景色が待っていた。

「練習ではまったく気にしていなかった」という3番で、風を読み左を狙ったショットは木に当たる。ボールが確認できなかったため念のため打ち直すも、同様の方向へ。現地で確認すると、そこには深くえぐれた谷があり、2球ともOB。打ち直した3球目も警戒しながら打つもトップしてOBとなり、まさかの“セカンドで3連続OB”という展開に。「ボールを確認しようと、あのえぐれた場所に近づいた時は、思わず足が止まった」と振り返る。結果、このホールは11オーバーという大きなダメージを負った。

「まだ3ホール目」と気持ちを切り替えようとするも、15番でもOBが出てショックは重なる。

それでもラウンドは続く。不運も受け止めながら前へ進むしかない。「さすがにセカンドで3回OBはない」と苦笑しつつも、「残りをどうしのぐか」と気持ちを立て直した。

Image

迎えた第2ラウンド。「9オーバーの状態から、少しでも巻き返したい」と臨んだこの日も強風の中でのプレーとなったが、「投げ出すことはない。常に向上心だけ」とプロとしての姿勢は揺るがない。

そして迎えた終盤、7番パー3でドラマが待っていた。実測141ヤードを8番アイアンで放ったボールはピン奥へ。そこから約2メートルを戻してカップイン――ホールインワン達成に、グリーン周りのギャラリーから歓声と拍手が沸き起こった。

「2日間でこんな経験はなかなかない。初日に1ホールで11打った次の日に“1”がつくなんて、まずないよね」と、さすがのベテランも笑みを浮かべる。

思わぬ不運と劇的な一打。1から11まで、極端なスコアを同一大会で経験した加瀬。「珍しいよね」と振り返りながらも、その表情にはまだ挑戦を続ける意欲がにじむ。

予期せぬ出来事に見舞われながらも前を向き続ける――その加瀬秀樹魂を、2日間のプレーが物語っていた。
ゴルフには最後まで何が起こるかわからない一面があることを伝えてくれる。