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シニアツアー

〔すまいーだカップ/2R〕「経験力」で魅せた60歳・寺西明 ベスト66で首位追走の2位タイ

2026年05月29日
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60歳になった2020年の賞金王が、気持ちよく上がってきた。首位と4打差の20位タイから出た寺西明がこの日のベストスコアとなる7バーディ・1ボギーの「66」をマーク。首位と2打差の通算9アンダー・2位タイから21年以来、5年ぶりの通算6勝目を狙う。

最大瞬間風速15.3m/sを記録するなど強風下で行われた第2ラウンド。難しいコンディションの中、アウトスタートの寺西は4番でボギーが先行したが「気持ちが吹っ切れた」と6番パー5で2オンに成功してバーディを奪うと、7番1.2メートル、8番1メートル、9番3メートルを沈めて4連続バーディ。後半に入っても3つ伸ばして最終組を射止めた。

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「今日は風が強かったので、みんな苦労する中でパターがよかった。久しぶりに入った感じがしますね」。グリーン上でも影響するほどの風だったが、「ここ10年出させていただいているし、そのアドバンテージでしょうね」と過去の経験をフルに生かしてスコアを作った。

バーディを量産したエースパターはオデッセイのツノ型パターで、ホワイトホットインサートに打痕が色濃く残る。「今までツアーの試合も、ローカルの試合もこれでしか勝ったことがない」という信頼の1本。しかし、シーズン開幕前に「シャフトが折れてしまった」とトラブルが発生。

すぐにリシャフトをしたが、「まったく同じには戻らない」とヘッドは同じでも「打ち出しや転がりが自分のイメージと違う」とフィーリングが変わってしまった。グリップ側やヘッドに鉛を貼るなど試行錯誤の微調整を重ね、ようやくフィーリングが合うようになり、優勝戦線に浮上した。

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長年関西のトップアマとして活躍してきた寺西は、シニアツアー参戦を目指して2015年、49歳のときにプロテストに合格。会社経営と二足のわらじを履きながら16年にデビューを果たすと、17年の「いわさき白露シニア」で初優勝。20年には「日本シニアオープン」のタイトルを獲得し、賞金王も獲得した。今季もシード選手として活躍している。

今年3月には60歳の誕生日を迎え、賞金シード選手としては最年長である。「ヒザはダメだし、腰も背中もダメ、もう足を引きずりながら歩いている。受け入れながらやっていくだけ」と体の変化を感じながらも受け入れている。

「自分の先生である髙橋(勝成)さんもずっとやってこられているし、それ以上の人もおられる。(60歳は)あくまで通過点やし、あと何年かがんばりたい。従業員や家族も許してくれへんし(笑)」。70歳を過ぎても第一線で活躍する髙橋の背中を見ながら、戦う気持ちに衰えはない。

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優勝は2021年の「金秀シニア」以来遠ざかっている。首位と2打差の絶好の位置から5年ぶりの頂点を目指す。「間違いなく、悪くても楽しめるから。悔しい思いをして帰ってくるか、ハッピーエンドで終わるか。それはわからんけど、やるだけです。頑張って勝ちます」。

5年ぶりの優勝となれば、2023年の「コマツオープン」を制した久保勝美以来、シニアツアー史上11人目の60歳以上のチャンピオン誕生となる。