栃木県イーストウッドカントリークラブを舞台にする今季国内シニアツアー第4戦「すまいーだカップ シニアゴルフトーナメント」の第1ラウンドは、2023年大会覇者の増田伸洋(53)と、ツアー未勝利の飯田耕正(52)がともに65ストローク、7アンダーで回り、首位タイと好発進を決めている。
1打差6アンダーには、この日60歳の還暦を迎えたばかりの鈴木亨と谷昭範(51)、タマヌーン・スリロット(56)、さらに2017年(第1回)大会覇者のプラヤド・マークセン(60)が3位グループで続いている。昨年大会覇者の宮本勝昌(53)は5アンダー7位とし、首位2打差で後を追う。
5月28日はレギュラー8勝、シニア6勝を飾っている鈴木亨、60歳の誕生日だった。スタート1番ホールでは「還暦を迎えられました鈴木亨選手」とティーオフ前にコールされ「緊張しましたよ」と苦笑い。
それでも大ベテランは堂々とドライバーを振り抜き、球はフェアウェイを捉えて1番、2番で連続バーディと好スタート。3番でボギーにしたが、7番、9番でバーディを重ね、前半33でターン。後半も3つスコアを伸ばし、堂々の6アンダーフィニッシュ。
「久しぶりの66。でも、去年の2日目の66以来かな。朝一から、短いバーディパットが続いて、よしよしっていう感じで。あれで楽になりました」と笑顔もこぼれる。「練習ラウンドの時のほうが本当に調子良くて。今日は、ティーショット的には思い切って振れなかったんで、そこは反省点です」というものの、スコアは全体の3番目で決して悪くない。
還暦を迎えるということは、干支が一巡し、新しく生まれ変わる人生の節目というタイミング。「赤」の衣服を着用し、健康長寿を祝うのが通例で、鈴木はウェア契約ブランド”トミー・フィルフィガー”の基調色でもある赤・ネイビーをまとってプレーした。
「色々ウェアは意識していて、意味があるウェアの選び方をしています。それなりに意味があって着ているので、今日は赤を入れないとなと思って」とテンションも成績も上々の初日を過ごすことができたようだ。
鈴木と同スコア66で回った谷昭範は一日を振り返り「がんばりました。まあ満足というか、上出来なスタートがきれたなと思ってます」と表情も明るい。「今年シニア2年目ですので、去年の反省とかを元に、今年はこうやろうっていうことをテーマに。去年やったミスを、まあ今年なるべくやらないように。まあ、やっちゃいますけどね」と笑うが、今日は課題をクリアしつつある。
「目標は最初から、毎日4、5アンダーくらいで回れたらいいのかなっていうふうにちょっと思ってたので、5つずつで15アンダーくらいがまあ面白い線かなって。その目標よりは1打よかったです」。残り2ラウンドは、1年目で得られた経験値を糧に、谷は戦い抜くことを誓った。
第1回大会覇者のプラヤド・マークセンも、相性のいいコースで1イーグル・4バーディ・ボギーフリーで余裕のプレーをみせた。「ドライバーとアイアンは思うようにいってたけど、アプローチとパッティングは思うようにはいかなかったね。バーディチャンスはいっぱいありました。グリーンが思ったより遅くて、ショートを数回しました」と振り返る。
「今日はパターが思うようにいかなかったので、明日パターを替えてみて、また調子をみます」と作戦を立ててことになる。
昨年の日本シニアオープン覇者であるタマヌーン・スリロットも6アンダー3位グループにつけている。
先週タイで行われた「シンハサット・タイランド・チャンピオンツアー」では、54ホールで18アンダーをマークし、マークセンとプレーオフの末、スリロットが優勝を飾っている。スリロットは先月の全米プロシニアでも12位という成績を収め、世界のフィールドでも実力を発揮するなど、強者が上位に名前を並べる混戦模様となっている。