今年3月に岐阜県の富士カントリー可児クラブ可児ゴルフ場志野コースで行われた「第27回 日本プロゴルフ新人選手権大会 富士可児カップ」ではプロデビュー戦で優勝を飾り、日本プロゴルフ選手権大会への出場資格を手に入れたのが山田玄彩(やまだ・げんさい)、24歳。
「新人戦チャンピオンの名に恥じないプレーを見せたい」と力強く語り、「まったく緊張はしていない。楽しみ」と笑顔を見せた。全身で試合の空気を受け止めている。
記念すべき第1ラウンドは5バーディ・ノーボギーと完璧なラウンド。67をマークし7位タイと好調の滑り出しだ。
第2ラウンドに向けては「同組でプレーした小木曽さんが初日首位タイだったので、できる限りは小木曽さんにスコアをついていこうと。そうすればおのずと良い位置にいける」と“ノーボギーゴルフ”を目標に掲げてティーオフした。
ところが10番スタートホールのティーショットが左ラフに行き、その手前ラフから事件が勃発。「普通に浮かせてみて、だめだあと思いながらさっと打ったんですよ。なんだかシャっと右に飛んでいきました」と、人生初のシャンクを経験した。
どんな条件で右に球が飛び出したのか―――「たぶん、ちょっと開いてて、だいぶラフに近かったから、奥目にバンスを入れようとしたら、ネックから入りすぎてパスんって球が飛び出しました」と自分の中で分析はできているが、本人も試合でビックリする体験だった。
ティーショットがカート道左にある木の根元に捕まるピンチもしのぎながら、1つバーディを獲り前半はパープレーでターン。
後半2番でボギーが先行したが、3番でチップインバーディを仕留めバウンスバック。風も強くなる中、ドライバーが掴まってしまい、左に流れることが多く安定しなかった。
ショットミスが防ぎきれなかったことは悔やまれたが、すぐに気持ちは切り替えられた。
第2ラウンドは3バーディ・4ボギーの73。初日に作った5つの貯金は1つ減ったが、ひとまず予選通過し目標達成。
「今日は球をフェアウェイに置けていなかった。決勝ラウンドではフェアウェイをとらえて、しっかりピンをデッドに狙っていけるような状況をがっちり作って、バーディを量産したい」とプランを立てている。
「予選は通ったので、あとはやるしかない!」と、自然と力のこもった言葉が口をつく。
新人戦優勝者が日本プロ本戦の予選通過したのは、犬山カンツリー倶楽部所属の河合和眞以来、2人目の快挙だ。
山田は今年の1月1日付でPGA会員という肩書をもらい、3月の新人戦で優勝。4月の岐阜オープンで優勝とスピード優勝で波にのり、この2試合の優勝で340万という賞金を獲得。プロゴルファーという職業で働いている実感がある。
「予選は突破できたし、やはり結果を出したい。できれば今回の賞金を3桁で稼ぎたいですね」。山田は臆することなく言い切った。
決勝ラウンドでも、所属の堺永遠プロとの“芥屋タッグ”は、堂々たるプレーで存在感を示しそうだ。