高知が生んだゴルフの新星が、鮮烈なシニアデビューを飾った。出場選手で唯一の高知県出身・山本豊秀(53)が4バーディ・ノーボギーの完璧ラウンドを披露し、自己採点も“満点”となる好スタートを切った。
プレッシャーがかかるデビュー戦とは思えない落ち着きぶりだった。10番からティーオフし「緊張していましたね」というもののショット、パットともに安定感抜群で、同組の貴田和宏からは「どこからでもパーを獲りにきましたよ」と驚かれる様子も。一切のミスを許さない盤石のプレーで、前半はオールパーでしのぎを削った。
後半に入ると1番ホールでバーディパットを沈め「ショットがうまく着き始めた」と手ごたえを感じ4番、7番、8番とバーディチャンスをものにした。せわしないシニアデビュー戦、終わってみれば完成度の高いノーボギー・ゲームで「ほんと、良かったです」と満面の笑みをみせた。
山本はグリーンフィールが開場した30年前からコースを良く知るプロの一人で1999年から6年間開催した「グリーンフィールオープン」にも出場を続けていたプレーヤーだ。中四国在住のプロを対象にしたプロの部の出場選考会ではトップ通過を果たし、実力で本大会の出場権を勝ち取っている。「グリーンの攻略は、絶対にピンと同じ面に乗せること」といい、このデビュー戦で緊張の中、自分らしいゲームマネジメントに徹することができたようだ。
地元・高知の期待を背負い、新たな舞台で最高の滑り出し。最終日は首位と5打差で谷口徹、海老根文博、平塚新夢というベテラン勢とのペアリング。「ベストを尽くして、楽しみます。地元でシニアツアーに出場できるだなんて、嬉しい限りです」と力強く語る山本。地元の星・山本豊秀が、新たな主役として期待を背負う存在となった。