「関西プロゴルフゴールドシニア選手権大会 KOJIMAHDカップ」は関西エリアで活動する68歳以上プロゴルファー34名が出場。23日の第1ラウンドは降雨によるコースコンディション不良で中止になり、大会は24日に18ホールの最終ラウンドが短期決戦として行われた。
難グリーンと風の読みに悩まされる選手が多い中、71ストロークで回った川上典一(71)、池田健司(71)、重信秀人(71)が同スコアで並ぶ。10番ホールからスタートしたプレーオフ3ホール目。川上がバーディを仕留めて大会初優勝を飾った。
川上の最終ラウンドは1番スタートホールでバーディ発進。前半は2バーディ・2ボギーのイーブンパーでターン。後半は17番で唯一3パットボギーもあったが、1オーバー71でまとめてホールアウト。同級生の池田健司、重信秀人とのプレーオフへもつれ込んだ。
71歳3人によるプレーオフがスタート。10番パー3では重信の絶妙な転がしのアプローチがピンに当たり、ここで勝負ありかと思われた。しかしボールはピンそばで止まってしまい、全員パー。続く11番パー4もパーで分け。12番パー5では川上のサードショットがピン30センチほどについて見事なバーディ奪取で決着した。
重信は「同級生だし、言いたいことが言える仲間とプレーオフは格別です」とすがすがしい表情を見せた。川上は「若いときだったら、親友でもギラギラと戦っていたと思う。だけど仲良くできたのはこの大会ならではの魅力。なんかね、気持ちよくプレーできたし」とにこやかに振り返った。
川上は4日前に71歳の誕生日を迎えたばかり。71ストロークで“エージシュート達成“という快挙も達成し「レギュラーの時はプレーオフまでやったことはあるんだけど、今回はプレーオフで勝てました。今回は自分にとっての初優勝。この年齢でそのチャンスが巡ってきたっていうことは、ほんとうに嬉しい」と喜びもひとしおだ。
1992年九州オープンゴルフ選手権競技、1993年クレインカップ真庭オープンと地区オープンや後援競技での優勝は記録に残したが、PGA公式競技でようやく念願の優勝をかなえることができた。
2009年にシニアツアーに初参戦し、日本プロシニア3位がキャリア最高順位。2021年に地元沖縄で金秀シニア出場したのが直近だが、思うような成績を残せないでいた。それでもゴールドシニアで優勝するために普段から練習を続け、技に磨きをかけてきたことは事実だ。特に最近は「肉ばっかり食べてます。レギュラーの時よりもごはんを食べてるんじゃないかな」と健康そのものの生活を送れている。
それと「ようやく嬉しい報告ができるよ。今週日曜は清明祭(せいめいさい)、沖縄でいえば慶事のシーミーがある。ご先祖にね優勝させてもらってありがとうございますって、感謝します」と、プロ入りしてから43年目の優勝に格別の思いを馳せたのだった。