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シニアツアー

【ユニテックスシニアOP】前年覇者・片山晋呉は激動の一年を経て復帰戦が開幕戦「宮崎で楽しめる試合を見出した」

2026年04月10日
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ユニテックスシニアオープン初代チャンピオンに輝いた片山晋呉(53)が病魔からの復帰戦、そして大会連覇に挑む。挑むといっても、片山にとって優勝してからの一年間は予期せぬことが続いた激動の年だった。

「去年はちゃんとシーズン試合に出られなかったので、今週は久々ですし、どんな風になるのかが一番の楽しみ」とにっこり。ユニテックスシニアオープンで優勝し、4戦目のスターツシニアでは腰痛による欠場をせざるを得なかった。

片山は海外シニアメジャーである全米プロシニアに初出場し、日本人選手としては唯一の決勝ラウンドに進出。続くメジャー2戦目の全米シニアオープンへの参戦を予定していたが、すべての参戦を白紙にしなければならないほどの重症だった。椎間板に細菌が感染する化膿性椎間板炎と診断され緊急入院した。病床生活から復活し、徐々に回復に努めていく。

月には所属コースのイーグルポイントゴルフクラブで開催された日本プロシニア円谷フィールズウルトラマン杯で、TV解説者として元気な姿を見せて大会の盛り上げに貢献。その後はシニアツアー参戦に意欲は見せるものの、自分のゴルフができる状況ではなく、最後まで出場をすることは叶えられなかった。

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(写真:昨年大会優勝)

今年復活のタイミングに向け、片山にとっては新たな取り組みが始まっていた。それは自分の名前の冠がついたゴルフの試合を実現するという一大プロジェクト。今年3月に「片山晋呉 Presents PGAレジェンド東西対抗戦」と題したPGA後援競技が行われ、日本を代表するシニアレジェンドが20名集結。出場選手のツアー勝利数を合わせると219勝、少額獲得賞金額では162億円以上というメンバーばかり。

片山は「シニアってね、まだまだ伸びしろのある選手ばかり。活躍できる可能性をずっと感じているんですね。ゴルフはどこでもやっている72ホールズ競技じゃなくていい。3ホールを3回、5組でやるとかってギャラリーを絶対に飽きさせないですから。選手もギャラリーも、コースで散らばらなくていい。みんなで楽しめる形を見出した」とアイデアを具現化させた。

プロとしてずっとやりたかった”自分の試合”を完遂できたことも、自分のパフォーマンスを上げる力になっている。「資金集めから看板、全部やりました。本当に100点以上の出来でしたし、選手の協力も大きい。シニア選手の魅力を伝えられる、新しい扉を開けたと思っています」。片山は目を輝かせ、今季の復活につながる力を得ていたようだ。

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一年ぶりの開幕戦は、片山が勝利を収めた宝塚クラシックとは会場が変わり、和歌山の南紀白浜での開催。「コースは初めてですよ。和歌山は釣りでしか来た事がなくて。船釣りで鯛がいいでしょ。青物も釣ったことありますし。昨日はプロアマ前夜祭で魚をたっぷり堪能させてもらいました。今夜は焼肉かな」と笑い、新天地での環境を楽しんでいる様子。

大会前日のプロアマ戦は雨と強風にさらされたが「大会初日は天気が真逆になるし、それはプロとしてはものすごく繊細で大事な感覚」と全身でコースをチェックしてきた。

「復帰して試合で真剣にクラブを振れるかは初めてのこと。自分の体が18ホール持つかどうか。普段とダメージが違うと思うけど、振ってみて確かめたい」。片山の言葉には悔しさと希望が交錯する。

昨年56日間におよぶ病床から見事復帰し、先月は宮崎でイベントの成功を収めて、そして今週は自分の出番。プロゴルファーとして新生した姿を、フィールドの中でファンの前に披露するときがやってきた。

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