シニアツアー開幕戦の「ユニテックスシニアオープン2026」が和歌山県にある南紀白浜ゴルフ倶楽部(6,877ヤード/パー72)で4月11日、12日の2日間、プロ74名とアマチュア46名が参加して争われる。
昨年に続き2回目の開催となるユニテックスシニアオープンは、宝塚クラシック(兵庫)から会場を和歌山へと移し、海に近く温暖な気候の南紀エリアで第2回大会を開催することになった。
雄大な緑と自然の地形を生かしたコースと、岩盤の上にそびえたつキャッスルホテルがゴルフ場のシンボルで、関西を中心にコースを設計した加藤福一氏による作品でもある。代表コースは六甲国際CC、鈴鹿CC、グランディ鳴門GC、センチュリー三木GCなどがあげられる。
「このコースはグリーン攻略がキーになります。グリーンのアンジュレーションがとにかく難しい」と石井裕人競技委員長は顔をしかめる。「しかも最近降り続いた雨のせいか、フェアウェイが緩くて転がらないんです。場所によってはティーショットが着弾してから1ヤードくらいしか転がらなかったですし、ランが出ないので距離が必要です」と状況を説明する。
選手は「グリーンがとにかく難しい」と口にする。昨年賞金王に輝いた宮本勝昌も「うーん、グリーンの目と傾斜がありますから、その読みが合致すればいいですけど」と警戒。石井競技委員長は「グリーン勝負になりますね。当然距離も合わせて、グリーンのピンが切ってある平らな面にボールを止められるかどうかです」とショット力を要求する。
プロのパッティング技を魅せてくれるホールはまず5番。グリーンをキャッチしていても奥目にバウンドすれば簡単にグリーン裏へと転がってしまうので要注意。6番はパー5ホールで、3打目のショット力が試される。難易度の上がる最終日は特に13番ホールのピンポジションが見どころ。傾斜の形状が手前グリーンから上っていったん下ってまた上る。ピン位置次第で狙いどころが大きく変わるため、選手も警戒が必要だ。
さらに長いクラブで打つパー3ホールが難しいため、まずはグリーンの読みをもとにした頭脳戦が求められる。
昨年12月に行われたシニアツアー2次予選会は、全国3会場で行われていたが、カットラインは5オーバー(33位まで)で一番ロースコアだったのが南紀白浜会場だった。「平らな面を探しに乗せに行けられるかどうか。グリーンが硬かったこともありますが、最近では選手がグリーンの読みに苦戦したコースのひとつだった印象です」と石井競技委員長は振り返った。
南紀白浜で2022、2023年に行われた日本プロゴルフグランド・ゴールドシニア選手権で優勝をしているのがグランドの部、ゴールドの部の両部門を制覇した室田淳(70)、グランドの部で久保勝美(63)のベテラン勢もゴルフ場への思い入れがある。
実は室田にとっても、このユニテックスシニアが自身復帰戦となる大事な一戦。「今日は良かったよ。コンディションが悪い中でもうまく回れた」と笑顔を見せる。室田は2025年のスターツシニアの第2ラウンド終了後に腰痛で棄権して以来のシニアツアー復帰戦ということで注目したい。
3年連続でシニア賞金王の宮本勝昌は、翌週に全米プロシニアの出場を控えるが、日本の開幕戦に出場する。「ユニテックスシニアで優勝したい」という気持ちは、全米プロシニアに向けての前哨戦という位置づけでもある。
4月11日朝8時スタート。新シーズンの幕開けに向け、好発進を誓うプロ74名とアマチュア46名がティーグラウンドに姿を見せる。