～ 新入会員の声 ～
新垣厚樹（しんがき・あつき） 出身地：静岡 所属：フリー
小さい頃からスポーツばかりで陸上とサッカーに夢中でしたが、あるとき祖父に練習場に連れていってもらって面白くて。小学2年のときに、静岡県の小学生大会で優勝して、ゴルフの方が適正あるんじゃないかって、割と「勝っちゃった」という感じでした。サッカーも断念して、中学に上がる段階では陸上にも見切りをつけて、スポーツはゴルフにしぼりました。
中学２年の時に日本ジュニアに初出場して「全然下手だなあ」とレベルの高さを感じて、練習に励みました。高校では日本ジュニアでも上位に入れたりしていたので、ゴルフを職業にしたら面白いと思ってプロを目指すことにしました。
日本体育大学に進学してゴルフ部へ。中島啓太先輩、河本力先輩の背中を追いかけていました。レベルが違うと感じ、ゴルフを諦めようと思った時期もありました。大学４年の時にプロテストを受験。プレ予選で落ちてしまい、河本力先輩に相談したら「もったいない。QTに挑戦してファースト落ちたらゴルフやめていい。それ以外だったら続けろと」って言われて。QTはセカンドまで行けたので、ゴルフ続けることに。今年は2度目のプロテスト挑戦でした。
僕の師匠は大庭啓プロなのですが、本格的な練習環境を求めて、富嶽カントリークラブの鈴木直人プロを紹介していただき、ゴルフ場で業務しながら練習することができました。とにかく休まずに毎日練習を続けました。
富嶽の先輩プロからは「普通に回ったら、お前は落ちるわけない。本当だったら、ツアーにでて戦っているくらい実力のある選手だよ」「ここでくすぶっているのはおかしい」と言っていただいたことはプロテストの自信になりました。
プロとしての目標は、ツアーにでて活躍すること。それとは別に、ゴルフ人口を増やしたいという思いがあります。だから自分がツアーにでることで、何か影響力がある人間になりたい。大勢の人にゴルフを楽しんでもらいたい。こんなに終わりがなくて楽しいスポーツは他にないですから。だから自分もゴルフを続けてしまっているし、やめられない理由です。
ゴルフは1人でできないのも魅力。回りの助けもあって成り立つから面白いです。こうしてプロテストに合格して、同級生とかライバルの存在があって、今の自分があります。プロとしてのスタートが楽しみです。
福住将（ふくずみ・しょう） 出身地：神奈川県 所属：GOLF5 ※双子で初の同時入会（兄）
父がゴルフをやっていて、小さい頃に練習場に連れて行ってもらいました。弟と一緒に７番アイアンを打ってみたらナイスショットたのが気持ちよくて。ちょうどタイガー・ウッズの活躍もテレビでみて、プロゴルファーに憧れました。
7歳からティーチングプロの福田尚也プロに教わり、ゴルフに夢中になりました。
中学、高校は明徳義塾でゴルフ漬けの日々でした。寮生活はホームシックにもかかりましたし、練習も生活も厳しかった。だけどゴルフが好きで兄弟でも励まし合いながら乗り切りました。
大学は縁があって専修大学に進学しゴルフ部に入りました。結果がでなくてイヤになったこともありましたが、今思えば意味のあることで良かったなと思っています。
卒業してからプロテストとQTに挑戦しました。QTでは成績を残せなかったので、プロテストにかけていました。落ちてはいけないものだし、最低でもプロテスト合格。目標はすべての予選会をトップ通過することでした。
プロテストはプレ予選から。トップ通過は叶わなかったですが、最終プロテストは目標を達成しようと調子をあげていました。
最終テストは３日目までトップ通過争いをしていて、気持ちよくゴルフできていて、最終日も朝の練習までは良かった。ところがスタートホールから池にいれたりとばたついてきました。パターでなんとかしのいだのですが、途中正直投げ出したいくらいの絶不調になって。後半10番でボギー打って7オーバーまで落としてから、どれだけ苦しかったかな。もうあんなに苦しいプロテストは二度とやりたくないですね（笑）
いままでやってきたゴルフがなにか一つ崩れただけで、ここまで最悪な状況にまで来てしまうんだなって。すごく悔しかったです。正直３日間で貯金があったから良かったですし、初日に叩いたら、取り返せなかったとも思います。３日目までスコアを出せていたということは自信にはつながりましたから…良しとします。
来年に向けてはミニツアーに参戦しながら経験を積んで、予選会にも積極的に出場して。とにかく多く試合にでて、QTファイナル進出をひとつの目標にしています。再来年の前半戦の出場資格を獲って、弟と一緒にレギュラーツアーに出場したいです。
今年は弟と下部ツアーに出場できたことも嬉しかった。僕はたくさんの良いライバルがいて恵まれているとつくづく感じています。
ゴッドフリイ・グランド 出身地：アメリカ（オハイオ） 所属：フリー
私は子どもの頃からスポーツに取り組んでいました。プロ選手になることを目指して。13歳からゴルフが急に上手くなって、野球もバスケも辞めて、ゴルフを続けていこうと決意しました。
オハイオではジュニア時代トップ3に入っていました。大学ではUniversity of Toledoでゴルフをしていましたが、２年生の時に腰を痛めて、1年間ゴルフを休みました。3年生でまた腰も良くなったのですが、そのときにはライバルも多く上位にはいけなかった。そうなるとプロになるにはどうしようと考えるようになりました。米国のプロはエントリーの時にプロ宣言をすれば賞金をもらえますが、日本でプロ活動をするにはプロ資格がないと活動に制約が出てしまう。だから今回日本のプロ資格の受験に至りました。
初めての最終プロテストは、自分のプレーだけを信じて集中しました。緊張はしてましたけど、とにかく余計なことは考えないように。毎年プロの試合に20試合くらいはでているので、その経験が生きました。
日本では22年にファイナルQTで84位。23年はACNツアーで上位にはいったので、ツアー前半戦にも出場できました。なかなか成績は残せていないですけど、ADTツアーとか台湾ツアーにも挑戦しています。アメリカ人でアジアツアーに挑戦する人は少ないのですが、私はたくさんの試合経験が出来ています。来年３月にはコーンフェリーの下部ツアーにも挑戦する予定です。目標は米国PGAツアー出場です。
大学で今の奥さんと出会いました。妻はテニス選手ということもあり、私がプロを目指していることは、とても前向きに応援してくれています。絶対にネガティブなことは言わない人。来日した理由は、90パーセントは結婚生活のため。あとの10パーセントは日本ツアーで上位目指して挑戦しようという気持ち。日本でスポンサードしていただいている会社さんの応援があって、ゴルフができていますから、本当に感謝しています。
日本語はyoutubeみたり、CD聞いて勉強しました。奥さんはあまり日本語教えてくれないから（笑）。あとはゴルフ場へ移動する車の中で、ひとりでしゃべったり。千葉カントリーでキャディの仕事をするようになってからは、お客さんと話すようになって、自分のことも伝えられるまでになりました。去年からオンラインでプライベートレッスンを受けるようになって週3回、夜6時から勉強してますよ。絶対に休まない（笑）。もっともっと勉強したいと思っています。
