~ 新入会員の声 ~
荻野史皓(おぎの・ふみあき) 出身地:兵庫県 所属:ゴルフアカデミー中島
◆TCPを目指したきっかけ
もともとプロサッカー選手を目指していました。ところが股関節を怪我をして手術したのですが、ちゃんと治らず選手を諦めることになりました。次に打ち込んだものがバイク。理由は地元の友達がバイク乗っていたからでした。
そのままバイクの世界にのめり込んで、セミプロとしてレースに出場。スポンサーにも応援してもらって、全日本の大会にも出場しました。
ところがコロナ禍でバイクレースも開催されなくなりました。義理の兄がティーチングプロということあり、たまたまゴルフをやろうと誘われました。初めてクラブ握ったら、楽しくてゴルフに夢中になりましたね。一年くらいで70台も出せて。気づけばゴルフばかりでバイクは辞めました。バイクに比べたら、ゴルフは安全なスポーツですしね。
プロを目指そうと関西クラシックゴルフ俱楽部で働きながら練習させていただきました。もっとゴルフがしたいと退職。派遣キャディとしてコースに行った先がPGA研修会でした。そのときに濱崎訓志プロの組にキャディとして付いて、今の仕事「ゴルフアカデミー中島」のご縁をいただきました。
26歳からゴルフを始めて、まだ5年。これまでは特に誰かに教わったということもなく、独学というか、youtubeとかで情報収集してきただけで、ゴルフアカデミー代表の中島敏雅プロから「自分の基準をつくるのはいいんじゃないか」「PGAライセンスB級は持っていたほうがいい」と薦められました。
ゴルフがもっと上手くなってからプロテストを受験するのが筋なんでしょうけど、中島代表が「そんなことは関係ない。やってみないとわからない」といって、ティーチングプロ受験に向け背中を押してもらいました。
◆講習会の向き合い方
口頭説明というか、記憶系は大変でした。
なかなか準備する時間もとれなくて。講習の始まる一週間くらい前から、言葉を詰め込んで。なかなか苦しかったですね。説明検定は大変でしたが、学びもたくさんあり、自分のゴルフの基準になるものが明確にできました。
◆今後の目標
プレーヤーとしても実際に良い影響もありました。レッスンを受けに来る人は、大半が大人になってからゴルフを始めた人ですが、私は自分が26歳から始めたということもありますし、それでもスコアを出せるようになった自負があるので、ゴルフが上手くなるレッスンには自信はあります。
サッカー、バイクとやってきたことで体の使い方、特に「体幹」と「下半身」の使い方はゴルフに共通することもわかりました。講習会で学んだことと自分の経験を生かしてレッスンをしていきたい。そしてプレーヤーとしてもゴルフへの挑戦を続けていきたいです。
藤田桃香(ふじた・ももか) 出身地:神奈川県 所属:フリー
◆TCPを目指したきっかけ
ジュニアの頃からプロを目指してゴルフをやっていて、東北福祉大学ゴルフ部卒業してカントリークラブジャパンで研修生としてプロを目指していました。プロテストは3回受けてダメだったら辞めるって決めていました。厳しい世界なので。2022年秋のJLPGAプロテスト2次が最後にスパッとやめられました。だからプロテストもやり切りました。
トーナメントプロを諦めてレッスンしようとなった時に、今まで自分の感覚でレッスンしていることも多かったので、基本(基礎)を学んでしっかり教えられたらなと思ったのがきっかけです。女子プロゴルフ協会のティーチングプロも考えましたが、競技から一線を引くことを決めていたので、QTも受けないですしPGAを選択しました。
コーチには「自分のゴルフのためにもレッスンもしたらいいよ」とアドバイスをいただきました。もともとレッスン自体に興味があるわけでもなかった。だけどレッスンを少しずつやるようになって、楽しくて。やりがいもありましたし、仕事に生かしたいと思って。
インドアスタジオ"グッドゴルファー"でのプロ代行として、レッスン業に携わりながらの受講でした。早めにレッスン業界に入っておくことで経験も積めますし、何をやるにも早い方が有利だと思ったからです。
◆講習会の向き合い方
教本も理論も前からあるもので、どんな感じかなとも思ってもいたのですが、実際のレッスンではいろんなスイングや体が動きづらい人、年配の方も多い。力の弱い方にも、基本のメソッドでゴルフ理論がきちんと説明ができます。今どきのスイング理論はパワーが必要なので、全員に適応できるかは難しい。ですので、講習会を通じてさまざまなゴルフ理論を知ることができて良かったです。
色んな人に多様な見方でレッスンをしたいです。こういう理論もあるんですよね、とゴルフにはたくさんの可能性があるということを伝えていきたい。レッスンの引き出しが増えました。
◆今後の目標
どんな人でもレッスンに対応できるようにしたい。ひとつの理論を押し付けるのではなく、色んな見方をできるように。
今年始めたばかりですが、youtube チャンネル”やほやほ三姉妹”も開設して、撮影配信を楽しんでいます。ジュニアからゴルフをやってる友達と一緒にやっています。ショート動画はほぼ毎日、長い動画は一週間に一度。初心者から上級者まで対応できるような内容です。
ティーチングプロ資格を取って、SNS通じて認知度を増やしていき、レッスン活動に繋げられたらいいです。
政田大成(まさだ・たいせい) 出身地:北海道 所属:北海学園大学在学中
◆TCPを目指したきっかけ
父が生粋の野球人で、母は少しバレーボールとかやってたようです。姉は3歳からゴルフやってましたけど、僕は5歳から野球をやってました。小さいころ姉の試合を見に行くこともあったのですが、ゴルフ場にいても静かにできなかったみたいで、さっぱりゴルフには興味なかったみたいです(笑)。
野球では甲子園出場を目標にしていたのですが、叶いませんでした。大きな目標がひとつ過ぎ去って、今後どうするかと考えたとき"大学"では勉強かなと。大学では友達作り、人間関係の構築という意味でもいいなあと思ってゴルフサークルに入りました。初めてクラブ握ったのが18歳でした。
野球と同じボールを打つスポーツがだんだんと楽しくなってきて。平気で100とか打っていたんですけど、近所の練習場に武藤祐貴プロがいらっしゃって教わることになりました。もともと姉が武藤プロに習っていたということもあって、私も19歳で習い始めました。
武藤プロには、スイングすべてダメだっていわれて。全部崩してゼロからスタート。それでも練習は好きだったので、やっているうちにスコアも良くなりました。ただプロテストに挑戦するまでの実力には届かなくて。
そんな時にティーチングプロという資格があることを父から教えてもらい、まずはティーチングプロ資格取得を目指してやってみようということで目標を設定しました。受かったら、ゴルフの道を仕事にしようと決意しました。大学3年でティーチングプロ資格を受験しました。大学に行きながらではありましたが単位は早々に取得してしまっていたので、スケジュール調整はスムーズにできました。
◆講習会の向き合い方
講義はすべての学期で苦労しました。説明検定7項目はギリギリ。覚える方は得意なのですが、決まっていることを話すのがとても難しかったです。何が何でも取るぞっていう気持ちでのりきりました。
ゴルフ用語もわからないものが結構ありました。正直、最初に関しては“ワッグル”すらわからず(笑)。僕の場合は最近始めたばかりだったので、初めて聞く用語もあり、覚えるのも人より大変でした。
同郷の先輩が一緒だったので、先輩に試験官役になってもらって取り組ませてもらいました。受講生はほとんど年上の方だったこともあって、みなさん優しい方ばかり。班みなさんのおかげで合格できたというのはあります。
夜も寝ずに覚えました。親からも「頑張ろうよ」とメッセージもらったりして、そういうのは励みになりました。つま恋リゾートでも、キレイな庭を散歩しながら、ずっとブツブツつぶやいて。車では自分の声を録音して、聞き流ししながら覚えようと、出来る限りのやり方で覚えました。
◆今後の目標
来年3月に大学を卒業します。卒業後は北海道のゴルフ場に在籍して、ジュニアレッスンのお手伝いをさせてもらう予定です。来年父がインドアゴルフの出店計画があって、そこでゴルフレッスン活動が出来るといいです。地元でそして家族サポートを生かして地元にゴルフで貢献していきたいです。
姉(政田夢乃プロ)からは月一くらいでツアーキャディやってほしいと言われていますし、併せてSNSの活動も頑張りたい。姉は今回の合格を「来年から一緒にプロとして活動できるね、おめでとう」という感じでは喜んで言ってもらいました。
ゴルフは自分への挑戦。これからもゴルフで目指せるものに向き合っていきます。
堀江靖見(ほりえ・やすみ) 出身地:埼玉県 所属:フリー ※今季最年長63歳で合格
◆TCPを目指したきっかけ
もともと子供のころからプロゴルファーになりたかったんです。だけど、若いころは実力が足りずに、プロにはなれず、普通に働きました。高校の教員をずっとやっていました。それで定年退職後に夢を叶えようと。ティーチングプロならいけるかなと思って受験しました。
クラブを握ったのは11歳でした。キャディのアルバイトをしながら、ゴルフを頑張ってみようと思っていて。ゴルフは独学です。ほんとに遊び程度です。2013年に埼玉県選手権で優勝したのが一番大きいタイトルかな。遅咲きなんですよ。
40歳の時にゴルフ部のある鳩山高等学校に転勤し、ゴルフ部顧問をしながら選手と一緒に練習して。関東大会に連れていく事はできたかな。日本ジュニアに出た選手もいました。JLPGAティーチングプロで松下奈央という会員が卒業生ですね。
定年したらもっとゴルフをしたいという思いばかりで、ここまでやってきました。本当は60歳の定年退職のタイミングで受験したかったのですが、仕事の引継ぎなんかで1年空きました。
◆講習会の向き合い方
実際の講習会はとってもきつかったです。どんなもんだろうと思ってたら、いきなりこんなに?覚えることばかり?って。
ゴルフの用語はわかっているからとタカをくくっていたんです。一言一句間違えずにやるのは大変でしたね。我慢する力だけはあるんです。それは年の功。最初の口述がだめでしたが、それからは大丈夫。最初のテストだけ面食らいました(笑)
ゴルフの基本から教えてもらいました。ずっと独学でしたからね。始めて基本と言うものを教えてもらって良かったし、新しい気づきがたくさんありました。ゴルフで悩んだら、必ず戻る場所があるということ。今年は、受講しながらアマチュア競技に出場してきたのですが、わりと成績が良かった(笑)。埼玉代表で日本スポーツマスターズにも出場しました。
◆今後の目標
ワンチャン、シニアツアーにでたいです。高校の同級生に、シニアツアーで頑張る清水洋一プロがいます。一緒にプレーできるかな。ゴルフは楽しいスポーツですから、ラウンドを通じてゴルフの楽しさを共有できればいいなと思っています。
いつまで生きているかわからない。だからできることを思いっきりやってみるということ。私はゴルフを楽しみながら、こうして続けられています。ようやくプロになる、という夢が叶いました。
小倉 公(おぐら・いさお) 出身地:東京都 所属:フリー
◆TCPを目指したきっかけ
企業対抗戦の全国大会に一緒に出たことのあるティーチングプロA級の岩谷貴之プロから「小倉さん、ティーチングプロ受けた方がいいですよ」と言われたことがきっかけです。その時は断ったものの、ネットで調べてみたら締め切りまで一週間あって、ダメもとでエントリーしてみたんですね。
応募当時は59歳ですし、そんなチャレンジするつもりではなかった。ただ、ティーチングプロはどんな世界が待っているんだろうって思っていました。実技が通れば…くらいのチャレンジ。ただ、やるからにはサンコーカントリークラブの東も西もそれぞれ10回は練習にいきました。オープン資格だったので、プレと本試験と両方実技試験がありましたから。
だって、スコアカットじゃないですか。足切り。風吹いても言い訳は通用しないですしね。本実技は158ストロークで18ホールの目標が79以下。成績は77、81でギリギリ合格。上がりはボギー・ダボ。もう二度とやりたくないです(笑)
◆講習会の向き合い方
ゴルフ猛者の方々ばかり。そういう中でなんとかついていかないとならないと思ってました。技術以外では口述やレポートは頑張らないとと思い必死に、落ちこぼれないように切り抜けてきました。
もう、人生の中で二度とプロになれるチャンスはないという覚悟です。これはもらったチャンスなんだと。
去年まで大手広告代理店で役員を仰せつかっていました。一番苦労したのは、スケジュール管理です。今年は退任したこともあり、その合間を見ながら、転職をしないで企業に属さない形、わかりやすく言うと、企業の顧問という形です。役員と顧問は時間の使い方が違う。今はいくつか、会社様の顧問をさせてもらっています。合同会社の代表社員です。
ティーチングプロを目指しているということは、もちろん周囲に黙ってましたよ。
ところが受講生の中に、北野君、大原君と代理店時代に良くゴルフをしていたコース所属の方が今回受験していた。彼らが研修生とかキャディをしてた時に、会っていたわけです。「小倉さん!よくゴルフしてましたよね」と言われたりして、受講してたことがばれていきました(笑)。隠していてもしょうがないって思うようになりました。
講習会でも若い方たちから「ハムちゃん」って呼んでもらったりして、グループでは楽しく励まし合いながら過ごせました。
老体に鞭打ちながら、僕は何をやっているんだろうと思うときもありました。さすがに50歳以上の受講生は少ないですし、授業についていくのは結構いっぱいいっぱいでした。苦しかった。先生方には感謝しています。礼を尽くして、ほんとお世話になりました。
◆今後の目標
企業様とお仕事の契約をしながら、福利厚生のような形でゴルフを教えられる、みなさんがまだ取り組んでいないような形を作ってみたいです。
自分は全国にネットワークもありますし、会社を作ってPGAティーチングプロを派遣する会社を作ったら面白いんじゃないかって思っています。私はPGAプロひとりひとりが活躍できるような環境を提供したい。
今は寿命100年時代。私も60歳ということで100歳まで取り組めるスポーツとしてゴルフと健康をベースにしたゴルフ普及活動も必要です。ゴルフは18ホールやらなくてもいいし、9ホールだっていい。まずは楽しくできることを僕たち世代のゴルファーが提案するべきです。
早稲田大学院のビジネスコースでは「一芸に秀でた人はビジネスが上手くいく」というテーマで研究しました。ゴルフは仕事に通じますし、生かせますから。