首位スリロットに1打差2位まで迫った渡部光洋(53)は「調子良かったですね。最高の出来です!これ以上ないっ」と喜びを口にした。第2ラウンドは2アンダー6位からスタート。4番パー3のチップインバーディで調子をあげ、6番パー5ではガードバンカーからピンそばにつけて2つ目のバーディ。9番ではセカンドショットをピンに絡ませ、3つ目のバーディを奪いハーフターンする。
後半は11番でカラーから3パットボギーにしたが、13番でOKバーディ、さらに最終ホールでもバーディパットを流し込んでフィニッシュ。「パッティングの感じがつかめている。先週のコスモヘルスからパターがすごく入るようになった」と満足度も高い。
実はシーズン序盤に半月板損傷が発覚し、約4か月(3試合)戦線離脱している。8月マルハンシニア太平洋から復帰したが、感覚や動きを取り戻すのに苦労した。9月のIASSシニアで4位、日本シニアオープンで10位、先週のコスモヘルスカップで7位と調子を上げつつある。
現在賞金ランキングは35位。賞金シードは30位以内が条件で、現時点で30位の杉山直也との差は約74万円。本大会の予選通過者には10万円の賞金が保証されていることから、84万円以上だと4位以内の賞金獲得がひとつの目安にはなる。
来週シニア最終戦が、鹿児島にあるいぶすきゴルフクラブで行われるが、渡部は2022年大会のチャンピオンで、相性の良い大会であるものの「現時点では、最終予選に出られるように(50位以内)という目標を立ててきましたから。もう、あとはいくしかない。だから最終日も思い切ってやります」と覚悟している。
そして「明日の最終組は、スリロットさんと初めてご一緒させてもらうので、それも楽しみ」との答えが笑顔で返ってきた。「手術をして、もう痛みは無いですよ。動きが良くなかったので、だましだましやっていましたが、今は違います」と胸を張る。シニア最終戦に向け、渡部は明日の最終日をしっかり戦い抜くと誓った。