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シニアツアー

【ISPS Handa グランドクラシック/2R】64歳・冨永浩がスコアを4つ伸ばし通算6アンダーで崎山武志と首位に並ぶ "席の譲り合い"も重要?!

2025年11月15日
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エキシビジョン大会として「グランド」の部も開催されており、60歳以上のグランドシニア14名が出場している。

初日5アンダー67をマークし第2ラウンドは首位からスタートした崎山武志(62)は4バーディ・3ボギーと1つスコアを伸ばすにとどまり通算6アンダー。同組でプレーしていた冨永浩(64)は6バーディ・2ボギーでスコアを4つ伸ばし通算6アンダーで崎山と首位を分けている。4アンダー3位に69で回った秋葉真一(60)が続く。

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冨永浩がスタートからバーディ発進を決め、好スタートを切った。前半で3バーディ、後半でも3つのバーディを仕留めて流れに乗ることができた。

「18番はセカンドでチョロ(笑)。それが上手くバーディになって差を縮められましたね。風も吹いていましたが、僕が打つタイミングが良かったのか、それほどプレーには影響なかったです」と最後までツキのあるラウンドだったと振り返る。

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「崎山選手がぶっちぎっていたんですけど、ちょっと気が抜けたんですかね。明日は気を引き締めてくると思いますよ」とどこか楽しげでもある様子。「グランドのメンバー同士、楽しいラウンドさせてもらっています。うん、この歳になると、こうやって試合できるだけでも幸せじゃないですか」。冨永も笑みが絶えない。

最終ラウンドに向けては「あまり肩に力が入らないようにやっていきます」と前を向いた。

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首位スタートの崎山武志は前半で4バーディーを仕留め、9アンダーまでスコアを伸ばし独走態勢に入るかと思われた。ところが後半スタートの10番ホールで「風向きを勘違いして、セカンドも風を信じられず、大き目にショットしたところオーバーした」とボギーに。状況判断に不安もうまれ、距離感を合わせられず「アドレナリンというか…力が入ってるな」と感じながら、13、14番で連続ボギーとしてしまう。その後はパーで凌いでなんとか連日の首位をキープ。

「グランドシニアの雰囲気は最高です。ボギー打っても怒れないし、バーディとっても喜べないし、ふたりの先輩(奥田、冨永)と楽しく、回ることができたので良かったです」と最後はにっこり。

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本大会では、選手は乗用カートに乗車することができるが、"席位置"でも先輩後輩の関係が見られることがある。崎山は「先輩方に前の席を座ってもらえば、明日はチャンスがある」と言い、前の席に座っていた先輩・奥田靖己は「ショットがひどかったけど、後ろの席に座ったら急にショットが安定した」と笑う。崎山は「だから最終日は冨永先輩に、ぜひとも前の席をお譲りしたい」と。

席の譲り合いなのか、はたまた席の奪い合いなのか。「席取りゲーム」を楽しむのもシニアならではの仲の良さ。大会3日目の最終日は「席位置」のジンクスを破って、だれが優勝を飾るか注目したい。

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