今季シニアツアー第15戦「ISPS Handa シニア・グランド・ゴールドクラシック~年は取っても、心とゴルフは若いんだ~」の第2ラウンドが森永高滝カントリー俱楽部(6,867ヤード/パー72)で11月15日に行われ、タマヌーン・スリロット(56)が4バーディ・1ボギーの69で回り通算7アンダーで単独首位。
1打差6アンダー2位に4つスコアを伸ばした渡部光洋(53)、さらに1打差5アンダー3位に7バーディ・ノーボギーで回り、この日のベストスコア65をマークした中山正芳(57)が後を追う展開になっている。倉本昌弘(70)が68ストロークで回りエージシュートを達成。第2ラウンドでは147ストローク、通算3オーバー44位までの50名が決勝ラウンドに進出した。
エキシビジョンとして開催している"グランドクラシックの部"は、首位からでてスコアを1つ伸ばした崎山武志(62)とスコアを4つ伸ばした冨永浩(64)が共に6アンダー並び首位。2日間大会としてスタートした"ゴールドクラシックの部"では、尾崎直道(69)が2アンダーで回り通算2アンダー首位。1打差2位に初見充宣(71)が続く。
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今季シニア2勝をあげているタマヌーン・スリロット(56)が4アンダー首位からスタートし、4バーディ・1ボギーの69ストロークで回り通算7アンダーで単独首位に立った。
初日に続きノーボギーゲームを達成するかと思いきや、最終18番ホールでワナが待っていた。ティーショットは右ラフへ。セカンドショットは3番ウッドで距離をかせごうと狙ったが、クラブヘッドがダフリ気味に入りボールは高く上がり左ラフへ。さらに3打目もグリーンを捉えられず、2.5メートルまで寄せたパーパットは外れ、36ホール目にして初ボギー。「最終ホールだけ、ほんとに残念でした」と悔しがる。
「ティーショットは良かった。大体270ヤードくらいの飛距離です」とスリロットの基本マネジメントはここからスタート。そしてショットをピンに着けていく。第2ラウンドで一番短いバーディパットは10センチほど。一番長かったのは7メートル。その長い距離を仕留めるのがスリロットが魅せる技だ。「みんなが入れないようなミドルからロングパットをいれてくる」とプロ仲間からも評される。
最終ラウンドに向けては「昨日も言いましたが、欲張らず、ソーソー(いい具合に、いいバランス)でやっていきたい。ISPSさんの試合に初出場なので、そこでチャンピオンになれれば、なお嬉しいです」とにっこり。
スリロットは今季2勝目をあげたファンケルクラシックで「(宮本さんの賞金ランキング1位を)抜いちゃうよ」と発言。宮本は今週レギュラーツアーに出場しているので、宮本のシニア賞金加算はゼロ。現在宮本とスリロットは「6,585,0343円」の差がついている。スリロットがこの大会で優勝し、宮本との差を約300万円まで詰めた場合、頂点を狙える可能性もゼロではない。「焦らず、マイペースでやるだけです」と静かにつぶやいた。最終ラウンドの展開に注目したい。