NEWS
シニアツアー

《コスモヘルスカップ/FR》4人が並んだプレーオフ戦は宮本勝昌が勝利、今季シニア4勝目を挙げる

2025年11月09日
Image

今季シニア第14戦目「コスモヘルスカップ シニアゴルフトーナメント2025」の最終ラウンドが埼玉県にある鳩山カントリークラブ(6,740yards/Par72)で行われた。インからスタートしたダニー・チア(52)が65を出し7アンダーで一気に首位を捉えると、手嶋多一(57)が66ストローク、古庄紀彦が(51)が67ストロークとハイスコアを並べて、上位優勝争いへ加わってきた。首位と2打差でスタートした宮本勝昌は2つスコアを伸ばして通算7アンダーとし、チア、手嶋、古庄と宮本4人のプレーオフへ突入。

18番パー5の繰り返しで行われ、1ホール目は全員パー。2ホール目で宮本が4打目をグリーンサイドラフからウェッジでカップイン。残る3人は決めることが出来ず、宮本がプレーオフを制し優勝を飾った。優勝賞金540万円と優勝副賞として予防医療フルセットと鳩山町特産品詰め合わせが贈られた。宮本は今季シニア4勝目、通算で10勝目を飾った。

60歳以上の最上位者に贈られる「グランドシニア賞」は東聡(64)が140ストロークで30万円を獲得。グランドシニア最多バーディ賞(最終日のみ60歳以上が対象)は倉本昌弘(70)が5つバーディを獲り、ツアー遠征用「REBORN」が贈呈された。また倉本は最終日に70ストロークで回りエージシュートを達成している。

Image

シニア参戦2シーズン目の古庄紀彦(51)は、最終日66で回り、初優勝をかけてプレーオフに挑んだ。プレーオフ2ホール目。宮本がバーディを先に決め、続くチア、手嶋とバーディパットが外れ、古庄にとってピンハイ2メートルは、下り傾斜のラインで頭を悩ませた。結果カップインならず、宮本に優勝を奪われた形だ。

「悔しいですね。だけど、楽しく…勉強になりました。プレーオフになっただけでも良かった」と表情はすがすがしい。「入れなきゃだめというタッチのわりには、いつも通りの感じになっちゃって」と反省もあるが、「残り2戦、優勝争いに絡めるように頑張ります」と前を向いた。

Image

「今日はティーショットがばらつかなかったのと、グリーンはピン手前からのマネジメントを守ってラウンドしました」と、最終ラウンドでベストスコア"65"をマークしたダニー・チア(52)。

「シーズン残り5戦となった時に、成績も出せずに自信を無くしていました。
先週、私のスポンサーが植村啓太さんを紹介してくれて、レッスンしてもらって。すごくシンプルなレッスンで、ダウンスイングで右ひざが落ちないようにとアドバイスしてくれて、だいぶ良いです」と笑顔を見せる。「残り2試合、ドライバーショットを自信持って堂々と打ちたいです」と、チアは気合も充分。

「先週から初めて長尺パターに変えました。うん、ちょっとまだつかめていないけど、悪くないね」。不調からの脱却は、新しいことへの挑戦。チアは賞金ランキングを圏外から45位まで上げている。残りは2戦。引き続き、シニアツアーランキングの動向に注目したい。


Image