現在賞金ランキング1位の宮本勝昌が、第1ラウンドで5バーディ・ボギーフリーのゴルフで、首位2打差2位につけている。宮本にとっては相性の良い大会で、昨年大会はトータル13アンダーで増田伸洋と並びプレーオフへ。2ホール目で増田がバーディを奪い、宮本はボギーで敗退。今年こそとコスモヘルスカップの優勝を狙い、鳩山カントリークラブに勝負を挑んでいる。
昨年大会との違いは”バミューダ芝”のグリーンを使用している点。特に東南アジア圏のゴルフ場では良く見られるといい、熱い地域に適した西洋芝のことで、夏場でも青々とした状態を保つことができ、踏圧にも強く短期間で再生するというのが特徴。鳩山カントリークラブではいち早くバミューダ芝を導入し、ゲームのバリエーションを増やしている。
日本では経験することが珍しく選手の間でも戸惑いがある様子。宮本も「めちゃくちゃ難しい。短いのも外していますし、ロングパットが入るイメージがない。ミドル、ロングパットは自信ある方ですけど、ここのグリーンは難しい。芝目と傾斜下りの時は相当警戒しないと」と慎重な姿勢。「やっぱり海外の選手が上位に名前を載せてますね」と全体の動きを分析する。
11月に入り朝の空気もだいぶヒンヤリと感じる季節が到来している。第1ラウンドは風にも煽られ、気温も低く「ボールは飛ばないし、体の動きも難しかった。丁寧に、丁寧にと最後までゴルフを心がけた」と宮本は油断できない中でもノーボギーゲームで”100点”ゴルフを見せつけた。
最終ラウンドは「気温も下がって雨予報もあって難しい1日だと思います。それでもしっかりバーディを重ねて、ベストなプレーをしたい」とキングオブシニアは口元をひきしめていた。
大会では中学生、高校生ジュニアゴルファー男女 6名を招待し、シニアトーナメントの中でエキシビジョンゲームとして、試合の雰囲気を味わってもらう企画を用意。宮本と同組でプレーしたのは、沖学園高等学校3年の三明蓮さん。堂々としたプレーをする姿に「将来有望な選手」と好評する。シニアプロの熟練した技術を間近で見た体験を、今後将来に向けた成長につながることを願うばかりだ。