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シニアツアー

《コスモヘルスカップ/1R》寺西明が65をマークし単独首位発進 「自分のパッティングがようやく形になりつつある」

2025年11月08日
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今季シニアツアーも残すところ3戦。「コスモヘルスカップ シニアゴルフトーナメント2025」の第1ラウンドが埼玉県にある鳩山カントリークラブ(6,740yards/Par72)行われた。8バーディ・1ボギーの7アンダー65をマークした、シニア10年目の寺西明(59)が単独首位。2打差2位に現在賞金ランキングトップの宮本勝昌(53)、さらに1打差4アンダーには前年覇者の増田伸洋(52)とタマヌーン・スリロット(56)が続く。

 会場の鳩山カントリークラブは、コスモヘルスカップの名物“盛り上げ隊”の60名が、全出場選手の活躍を願い、大きな拍手と力強い声援を送り届けた。それは未来への希望と活力を生み出す大きな原動力になるだろう。

首位に立った寺西明(59)は12番のボギーを除けばバーディを8個量産し、単独首位に立った。

前半ではスタート1番からバーディを仕留めて好調な滑り出しだった。前半で4つスコアを伸ばしてターン。後半は12番をボギーにしたが直後13番で取り返し、上り2ホールを連続バーディでフィニッシュ。2020年シニア賞金王が再び優勝戦線に復帰し、存在感を示し始めた。

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今年9月の日本シニアオープンで8位に入ると、日本プロシニアで6位と公式戦を上位で戦い切り、秋の連戦ではファンケルクラシックまでトップ10と好位置をキープ。2週前の福岡シニアオープンでは59位と振るわない順位ではあったが「成績は良くなかったけど何となく形はできつつあって、ずっと悩んでいたパッティングが、ようやく形になってきた」と今季前半から続いていた”不調”という闇を抜け、光が差し始めてきていると明かす。

それは昨年、寺西のエースパターのシャフトが輸送中に歪んでしまったことで「それまで生きていた感覚が、すっかり変わってしまった」と悲観にくれた時期があった。「球のコントロールは瞬時に、繊細にわかってしまう」とビリヤードプロ級の寺西が「自分の気持ちに対しても、前向きになれるような直し方をした方がいい」とメンタルとスキルがようやくリンクし始め、少しずつではあるものの自分のパッティングを取り戻している。

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最終ラウンドの最終組には首位の寺西明に、宮本勝昌、増田伸洋、タマヌーン・スリロットと寺西よりも賞金ランキングが上位で勢いのある選手が揃った。2021年金秀シニア以来の優勝にも期待がかかるが「意識しますけど、宮本君や増田君にしても強い連中なので、そこでハンデ 2つ貰っても足らんかなぁ。終わってみて結果を受け入れる覚悟はありますからね。グリーンも難しいけど、難しい方が自信ある。明日楽しみです」と口元が柔らかくほころんだ。

「ショットも調子いいですし、それはチーム高橋メンバー”中山”(正芳)からあるヒントをもらって良くなった。うん、仲間あってのゴルフだとつくづく感じます」と良い流れが来ていることを感じている。

寺西にとっては”プロ入り”と”シニアツアー参戦”を数えて”10年目”という年。今季シニア残り3戦でどんな勝負を演じてくれるのか、期待が高まる。

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