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〈TCPグランドシニア選手権〉大会3勝目そして連覇という偉業に挑む宝力寿教「健康でいるうちは全力で」

2025年11月05日
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 栃木県にある烏山城カントリークラブ(三の丸・本丸)で「第14回PGAティーチングプログランドシニア選手権大会」(6,481ヤード/パー72)が11月6、7日の2日間、60歳以上のプロゴルファー56名で競われる。烏山城では今年9月にPGA資格認定最終プロテストが行われたコースとして記憶に新しい。遡れば2012年に日本プロ選手権の開催や、ティーチングプロ選手権(06、08、10)、ティーチングプロシニア選手権(09)、ティーチングプログランドシニア選手権(19、20、23、24)とPGA競技では数々のチャンピオンを輩出している歴史と伝統あるコースである。

グランドシニアの歴代チャンピオンで今回出場する選手には、大会3勝をあげている伊藤正己(16、17、22)や浜田節夫(21)、高橋正博(23)という名前に加え、昨年のチャンピオンでもある宝力寿教にとっては大会の連覇、そして3勝目をかけた戦いになる。

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「連覇できるように、がんばります」と明日からの戦いに意欲をみせている。「グリーンもすごく良い仕上がりだね。速いし硬いし。パター入り出すひとは入る」とにやり。「日本女子オープン並みの仕上がりに、みんながっついたら3パットするよ」と練習ラウンドで好感触を得て、本番に向けて視界は良好だ。

それに今年の宝力は体つきが変化し、かなりスッキリした印象を受ける。「うん、実は10キロやせたんですよ。頑張って普通にもどした」と胸を張った。「運動しなくなったから太ったし、要はカロリーを消費できるような体にしたっていうところかな。東京での仕事は帰りも遅くなってから夜ご飯食べるようになって太っちゃった。やっぱり生活習慣としては悪循環のほうが大きくて、結局東京のレッスンは辞めてしまいました」。体調を配慮しての決断だったと宝力は振り返った。

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「自分の体調だけではなく、親の体調も心配毎のひとつになる年齢です。レッスンの仕事も制約がでてしまうけど、健康でいるうちはゴルフに全力で取り組みたいです。だからこのティーチングプロ大会も連覇したい」と闘志も沸き上がる。

67歳の年を迎え、宝力にとっては最後のグランドシニア。「試合では自分プレーに集中すればいいだけなので」とにこやかに練習に向かった。