栃木県にある烏山城カントリークラブ(本丸・二の丸)で「第5回PGAティーチングプロゴールドシニア選手権大会」(6,221ヤード/パー72)が11月6、7日の2日間、68歳以上のプロゴルファー36名で競われる。烏山城では今年9月にPGA資格認定最終プロテストが行われたコースとして記憶に新しい。烏山城で行われるティーチングプロゴールドシニア選手権は2023、2024年に続き3度目の開催を迎える。
ディフェンディングチャンピオンの島村豆至夫(69)は「この大会を迎えるために、一年間やってきました」と目は輝いている。ゴールドシニアでは今年は“本丸・二の丸”の2コースを使用することになり「去年は三の丸が入っていて、かなりエキサイティングなレイアウトだったけど、プレッシャーのかかり方がまた違うね」と練習ラウンドを終えて率直な感想だ。
「レイアウト的には池みたいなハザードがないんですよね。シンプルでオーソドックなコース。ドラマが起こりにくいだけ、違う戦略がある」と警戒するが「とにかく元気なうちは挑戦したい。元気がなくなっちゃうと何もできないから」と笑顔をのぞかせる。
島村は先週のティーチングプロシニア選手権大会にも参加した。初日は71で回り7位と好位置につけていたものの、最終日に81を叩き61位で大会を終えたところ。50歳以上の“若手”と比べると年齢はひと回り以上で、実際には”19歳差”もあるが、自らの意思でエントリーして試合勘を研ぎ澄ませて、この大会に準備してきた。
そんな島村の健康の秘訣は「いつでもどこでも、すぐに寝られる」ことだという。「ほんとどこでも寝られる。立って寝ると転んじゃうから、そうは寝ないけどね」と冗談を交えつつも「寝る時間は4分から7分ね。それでピシッとなるのよ。ほら携帯の充電切れちゃうと全然通じないけど、ちょっとだけ通電すると機能するじゃない。あんな感じで充分。寝られないことはないの」といつも体のバロメーターと向き合っているのだ。
体調管理も準備は整った。島村が連覇を目指し、いよいよ戦いの火蓋を切る。