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ジュニア ジュニアリーグ

【Jr.league】全国決勝大会は東日本代表"千葉ディビジョン"「SI-フォルトゥーナ」が西日本九州を破り優勝

2025年11月03日
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PGAジュニアリーグ全国決勝大会が11月2日、千葉のかずさカントリークラブ・つばめコースで行われ、東日本代表「SI-フォルトゥーナ」(千葉ディビジョン)と西日本代表「VICTORY-8」(九州ディビジョン)が対決し、「SI-フォルトゥーナ」が6ポイント、「VICTORY-8」は3ポイントとし、「SI-フォルトゥーナ」が2025年日本一チャンピオンチームに輝いた。今年のジュニアリーグは6年目を迎える中、全国13地区、74チームが参加する規模にまで拡大しており、74チームの頂点に立った。

優勝チームにはトロフィーとクリスタルの記念盾、さらに12月に千葉にある平川カントリークラブで開催される「日立3ツアーズ選手権」の大会特別観戦が約束された。

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東日本代表チームは千葉ディビジョンから平塚とも幸監督率いる「SI-フォルトゥーナ」(エスアイ・フォルトゥーナ)と、西日本代表チームとして九州ディビジョンから森脇郁夫監督率いる「VICTORY-8」(ビクトリー・エイト)が11月2日、千葉のかずさカントリークラブに集結し、日本一を目指して真剣勝負に挑んだ。

今年の舞台となるかずさカントリークラブは2023年1月に市原市とPGAが連携協定を締結している関係を生かし、2023年大会に続いて全国決勝大会の会場に選定した。

かずさカントリークラブは27ホールを保有する丘陵コースで、適度なアップダウンと戦略性のあるレイアウトで様々なレベルのプレーヤーを魅了するコースとして、アコーディア・ゴルフが運営しており、このたびは「つばめコース」の9ホールを利用させていただいている。

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決勝大会スタート前には練習場で開会式が行われ、明神正嗣PGA会長が「全国から勝ち上がってきたチームがこうして集結していただき、いよいよ頂点決戦が始まります。チームの仲間と相談して励まし合って、全力で楽しんでください」とあいさつ。各チームから選抜された3マッチ出場全選手も紹介された。

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決勝戦はどちらのチームもフラッグの中でパー以下のスコアでせめぎ合う大接戦だった。マッチ1は両チーム1.5ポイントでスクエアゲーム。マッチ2はSIがフラッグ1、2でポイントを獲り、2ポイント差でリード。マッチ3では1番ホールでSIがバーディ奪取に成功し、残りの8ホールをショット、パットで凌ぎながら、VICTORYの逆転を許さず、1ポイント差でホールアウト。全国決勝大会に相応しいハイレベルの戦いは「SI-フォルトゥーナ」が勝ちをもぎ取った。

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チーム監督を務めた平塚とも幸プロは「チーム全体で協力して勝とうという気持ちが全面に出ました。全員の力を集結して勝てました。どのマッチも互いがかみ合っていたように思います。勝負のどころのパッティングもしっかりと決めていました」と総括する。

平塚監督は、2021年、2022年で千葉ディビジョン代表チームを全国決勝大会で優勝に導いている名監督でもある。「ジュニアリーグは6年目になります。千葉ディビジョンは初年度からジュニアリーグに挑戦しているのですが、世界に通用する選手が実際に出現してきて、ジュニアリーグの卒業生が活躍する姿はとてもうれしいです。後輩たちも刺激を受けていますし、この大会の優勝を糧に、力と自信をどんどんつけてもらいたい」と言葉に期待を込めていた。

現在、アメリカで単身ゴルフ留学中の根本悠誠選手も、当時平塚監督率いる優勝チームメンバーだったこともあり、今後の活躍が楽しみな選手のひとりでもある。

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今回試合に同伴しチーム布陣を整え指揮をした九州ディビジョン「VICTORY-8」の叶正規コーチは「今年は最初から”勝ち”を目指すチームを用意して挑みました。この場所で勝とうということだけが目標でした。チームの役割としても、小学生と中学生の組み合わせでバランスの取れているメンバーが集まってくれました」と思いを明かす。チームには全国レベルの大会で優勝経験もある選手の能力を生かし、決勝大会まで駒を進めてきた。

九州エリアは4チームでリーグ戦をこなしてきたが、西日本の数ある強豪チームの揃うポストシーズンを勝ち抜いてこの場にやってきただけに、決勝大会で敗れてしまい、悔しさが募る結果となってしまった。

それでも「今日は完敗しましたが、選手はできることを精一杯やってくれました。それでも普段は個々で戦っているメンバーがチームのためにゴルフをして、一緒に合宿のような旅ができて、本当に貴重な経験になったと思います」と笑顔で話してくれた。

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PGA明神会長はジュニアリーグについて「ゴルフは最初から最後までひとりで完結してプレーをする形もありますが、ジュニアリーグは団体戦でチームを組む。アドバイスもできるし、助け合いもできる。ジュニア育成という意味では貴重な試合形式という位置づけになっています」とチーム戦の本質を語る。さらに「当面の目標は100チームまで育って、最終的にはアメリカのチームと対戦するところまでつなげていきたい」と夢を描く。

ジュニアリーグは13歳以下の子供たちが対象で、PGA会員が”監督”としてチームを率いることが前提となるフォーマット。ぜひ来年に向けて新チームを結成し、日本一を目指すチームが誕生することを願わずにはいられない。

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(かずさカントリークラブで素晴らしい経験ができました。ありがとうございました)