「第21回PGAティーチングシニアプロ選手権大会」が茨城県笠間市にある宍戸ヒルズカントリークラブ・東コース(6,681ヤード/Par72)で10月28日、29日の2日間開催される。優勝者には賞金100万円と、2026年日本プロゴルフシニア選手権大会の出場資格が付与される。
昨年の第20回大会は静ヒルズカントリークラブで開催され、大厚木カントリークラブに所属する渡邊龍策(写真)が初日76ストロークの26位と出遅れたものの、最終日に起死回生の”65”を叩き出し一気に優勝争いへ。工藤広治と4ホールのプレーオフを制し、渡邊が栄冠を手にしている。
今年も決勝大会に進出を決めた120名が日本全国から集結する。3月から7月まで日本全国15会場で開催された1次予選(兼研修会)には921人が参加。2次予選は、鬼ノ城ゴルフ俱楽部、ロックヒルゴルフクラブ、高山ゴルフ倶楽部の3会場で争われ、いずれも2日間大会の上位者が出場することになる。50歳のシニアルーキーは4人、60歳以上は22人が参加し、69歳の島村豆至天と伊藤正己が最年長選手として出場リストに名前を並べる。
宍戸ヒルズでの開催は2019年、2023年大会に続き3度目の開催。2019年橋口浩一、2023年は渡邊達が優勝しており、今年の大会にも橋口、渡邊は予選会を経て本戦に出場を決めている。
会場の宍戸ヒルズは美しい景観の中に戦略性を備え、設備も充実している茨城の名門コース。1974年に開場し、東西36ホールを保有するチャンピオンコースとしても知られ、西コースは「日本ゴルフツアー選手権」が開催されており、さまざまなドラマを生みだしているのも記憶に新しい。
東コースはクラシックな林間コースで、フェアウェイのアンジュレーションと距離感のマネジメントが、厳しい予選会を通過してきたティーチングプロシニア選手に試されることになる。
年齢を重ねたからこそ醸し出される人生の深み。そんなティーチングシニアプロたちが挑む第21回大会の勝負から目が離せない。