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シニアツアー

〔福岡シニアOP/FR〕プレーオフを制しスーパーシニア優勝の佐野修一「あるがままに」と心身に向き合うことが健康の秘訣

2025年10月26日
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「福岡シニアオープンゴルフトーナメント」と同時に開催されたエキシビジョンマッチの”スーパーシニアの部”最終ラウンドは、佐野修一(77)が77でスコアを落としたが、青木基正(75)が74で回り両者スコアを151ストローク、通算6オーバーとして並びプレーオフ決戦へ。1ホール目でパーパットを先に沈めた佐野が優勝を飾った。賞金50万円に加えエージシュート賞も獲得。「試合がこうしてあって、健康で元気にプレーできて、本当にうれしいよ。まだまだ頑張る」とビックスマイルを見せた。

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佐野修一が連日の首位に立ち、スーパーシニアの部で完全優勝を果たした。今年の佐世保シニア(スーパーシニアの部)では79-79の6位で首位と6打差も着けられていた。「ほんと、なにやってもうまくいかなかったんだよ」と振り返り「あの時はさすがに不安で不安でしょうがなかったからね。今回は佐世保のリベンジに成功したね」と福岡シニアの優勝でようやく胸を張れる。

最終ラウンドは我慢比べの1日。前半で4オーバーを叩き、後半はなんとかしのいでいこうと気持ちを高めていたが、パッティングラインがことごとく違い、スコアを伸ばせずにいた。いよいよ終盤の17番パー4ではピンチが訪れた。ティーショットはラフへ、セカンドショットはガードバンカーへ。砂地が思っていたよりも柔らかく一度で出すことができなかった。それでも2メートルのボギーパットを沈めて難所を切り抜けた。


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最終18番ホールでは青木基正が6オーバーとリーダーボードに出ていたこともあり「もう優勝はないな」と思って佐野はパーで切り抜けたが、アテストで青木が7オーバーになっていたことを知って「もう、なんでだよって」と予期していなかった展開に苦笑い。

青木と佐野のプレーオフは1番パー5ホールで行われ、佐野が先にパーパットを沈めて優勝。佐野は「マッチプレーでは、あんまり負けた記憶がない」というほど、敵を目の前にしたほうが闘争心がより掻き立てられるのだ。「77歳になっても、若い時のワクワクする気持ちにさせてくれて、嬉しくてたまらないよ。試合を開いてくれて、本当に有難い」と優勝に感激していた。

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大病を乗り越えている佐野に健康について聞いてみると「今はあるがまま。楽しんで好きなことができればいいんだよ」と明かしている。「あるがままに」心身に向き合うことが大事で「もう(前立腺がんの)定期検査も3か月おきだし、経過は順調」と心配ごとも少ないという。

「朝起きたときに、手がうごくし、足もうごくことをひとつひとつ確かめて、幸せだなあってね」。生きていることを一番実感するのが朝なのだという。

77歳の佐野にとって、スーパーシニアの仲間”12人”は苦楽を共にしてきた大事な仲間であり、良きライバル。「先輩がまだ元気なうちは、辞められないからなぁ」と昨日エージシュートを達成した先輩・鷹巣南雄に視線を向けてにやりと笑う。

佐野の挑戦はここからが本番だ。

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