
2024年にPGAティーチングプロB級資格を取得。現在は愛知県刈谷市にある「ゴルフスタジオBERG」(ベルグ)で日々レッスン活動をしている竹中智哉(31歳)が、ティーチングプロ選手権の大会初日に5バーディ、1ボギーで回り67ストローク、力丸とスコアを並べて首位タイでスタートした。
「今日は4アンダーを目標にしていたので、ノルマ達成です」と表情は清々しい。シレっとプレーしてきたのかと思いきや「そんなことなくて、緊張しいなんです」と苦笑い。「前半は耐えるホールが続くので、我慢を続けました」とパーを拾い続けた。「後半はスコアを出せるホールがあるのですが、出だしから3連続でバーディも獲れて良い流れが来てくれました」と上がってみればトップの座を獲得することができた。

昨年初出場となった大会では、連日60台のスコアを並べたが優勝スコアには2打足らずに2位に終わった。もちろん狙うは優勝と言いたいところだが「実は自信の裏付けになるほど練習ができていないので…トップ5以内が目標」と控えめなところも。
ゴルフスタジオBERG東刈谷店で週5日ゴルフレッスンを担当しているという竹中は、平均月170コマをこなしながら、休みの2日はラウンドレッスンに充てるようにし、ずっとゴルフ漬けの日々を過ごしている。レッスン生は110人を抱え「通ってくださるお客様には、上手になっていただきたいですし、本当にありがたいこと」と休みのなさそうなスケジュールだが「ティーチングプロとして、楽しく充実した日々を送っています」と辛さを感じさせない。

自分の練習時間も確保できない中で、どうやって初日首位に立ったのだろう。
「私がレッスンで大事にしていることはどうクラブの重心を捉えるのかということ。お客様にもグリップを握ったときに今日はどうかな、とか自分の調子を確認するように伝えています。同じクラブなのですが日によっても違いますし、握り方ひとつでフィーリングも変わりますしね。いい時の感覚をいつでも出せることが望ましい」と、"クラブの重心を意識したスイング作り"とレッスンしていることを実践でき、初日の成績に繋げられたようだ。
「お客様には鹿児島の試合頑張ってねと送り出していただきました。合わせて鹿児島の美味しいグルメも教えていただいて、昨日は初めて黒豚を食べました。美味しかったですよ」と旅先でも充実している様子。練習時間も少ない中で、ゴルフを効率よくこなし、レッスン漬けの毎日も笑顔で過ごす竹中が、出場2回目で優勝チャンスを掴みにいく。