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【TCP女子選手権島津GC杯/1R】初日首位は2アンダー大村桃葉 「打って魅せられるプロに」1打差2位に前年覇者の入江亜衣

2025年10月21日
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「第5回PGAティーチングプロ女子選手権大会島津ゴルフ倶楽部カップ2025」の第1ラウンドが鹿児島にある島津ゴルフ倶楽部(5,635ヤード/パー71)で開催され、大村桃葉(RtoLゴルフサポート)が4バーディ2ボギーの69ストローク、2アンダー単独首位で好スタートを切った。ディフェンディングチャンピオンの入江亜衣(静ヒルズCC)が1打差で2位につけている。大会4勝目を狙う高木亜希子は75ストローク、4オーバー5位と出遅れた。

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昨年大会覇者の入江亜衣が大会連覇を狙い、優勝争いに加わっている。「今日はパターが良かったです。難グリーンを警戒して練習していた成果が出てくれました」と胸をなでおろした。

それにしても冷たい北風がコースの中を吹き抜ける一日だった。入江はホッカイロをお腹に貼って、体を芯から温めながらプレーを続け、集中力を高めていった。「寄せワンができた一日でした。最終日はベスグロを狙います」と、口元を引き締めた。


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初日トップに立ったのは今年PGAに入会したばかりの大村桃葉。「私は飛距離が出るタイプではないので、アイアンで距離のアドバンテージを狙っています」といい、先月に“飛び系”のアイアンセットを手にしている。そうすることで、これまで8番アイアンを使っていたのがピッチングウェッジで距離が出せるように「番手の錯覚で、ゴルフが良くなってきました」とゲームを追求しているところである。

大村は日体大ゴルフ部出身。同級生に中島啓太、一つ上の学年に河本力、二つ上には河本結と今やトーナメントで活躍している仲間と過ごし、プロ入りも考えたこともあるが「自分のゴルフがプロテストで争うレベルに達していないって思ったこともあり、まずはPGAのティーチングプロ取得に挑戦しようと決めたんです」ときっかけを打ち明ける。

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そして今年ティーチングプロB級会員として入会。現在はA級を目指して受講中だという。「教本を一から学ばせてもらって、基本の大切さを改めて実感しています。A級の受講を終了してから、レッスン活動ができればいいですね」とティーチングプロとして幅広く活躍できることを目指している。

さらにゴルフを追求していく上で、師匠である「クララ先生」こと倉持雅樹氏に出会えたことも大きい。「私がその先生に習い始めたのが大学卒業した後、youtube番組に出演して知り合いました」と共演がきっかけだった。「教わる前と比べると今までのゴルフとはまるっきり違うようになりました」と目を輝かせる。

「クララ先生は打って魅せることができなければプロじゃないよって言われているので、そこで魅せられるプレーができるようにならないと」。まずは今回初出場のティーチングプロ選手権でスタートダッシュに成功。大村はしのぎを削って、クララ先生に吉報を届けたい。