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シニアツアー

【ファンケルクラシック/2R】単独首位で最終日へ! タイから来たT・スリロットが静岡県のご当地中華に毎日通う理由とは?

2025年10月18日
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昨年は「日本プロシニアゴルフ選手権」、今年は「日本シニアオープンゴルフ選手権」を制したメジャーハンター、タマヌーン・スリロット(タイ・56)が、2日目のベストスコアタイとなる「68」をマーク。トータル8アンダー・単独首位でシニア3勝目に王手をかけた。

優勝した日本シニアオープン翌週の日本プロシニアでは2位、その翌週の「コマツオープン」では5位と、3連戦で好調を維持しているように見えたスリロット。「ちょっと疲れていた」と、前週の「トラストグループカップ 佐世保シニアオープン」は欠場し、タイに帰国。休養に充てたことで「少しパワーアップできた」。調子を落としていたパッティングの調子も「昨日の昼くらいから戻ってきた」という。


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今年で21歳になる息子のBOSS(ボス)君が今週もかわらずキャディを務める。本名はティラパット・スリロットだが、タイではフルネームよりもニックネームで呼ぶことが多いのだとか。「彼はグッドキャディ。何試合かずっとタッグを組んでいるので、だんだんリズムが合ってきていると思います」と、スリロットにとって心強い存在に成長してきている。

今季はここまで7試合を戦い、優勝を含むトップ5が5回。残り2つは10位タイと16位タイ。高いパフォーマンスをキープ中なのだ。「昨年に比べてドライバーの調子が良く、思うところに行っている」と好調の要因を挙げる。日本のシニアツアーではあまり見なくなった曲がりの大きいドローボールは、飛距離が出て、ほとんどのパー5で2オンを狙えるため、大きなアドバンテージとなっている。今日も2番と18番の2つのパー5ではきっちりバーディを奪った。

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2週前のコマツオープンでは、最終日の途中まで優勝した宮本勝昌とデッドヒートを繰り広げたが、バックナインでスコアを伸ばすことができず5位に終わった。「雨の影響で思うようなショットがあまりできなかった」と敗因を分析する。タイではよくスコールが降るが、雷も鳴ってプレーストップになるため、あまり雨の中でゴルフはしない。むしろ、しとしとと降る日本の雨が苦手なのだ。明日の裾野CCは雨の予報で、スリロットにとっては不安材料となる。

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そんな彼が今週、毎日通っているお店がある。静岡県を中心に展開している中華料理のチェーン『五味八珍』だ。「昼ご飯と夜ご飯が一緒なので、ラウンドが終わったくらいの時間にもやっているので助かっています。タイでもチャーハンがありますし、鶏も食べる。一番行きやすいのが五味八珍です。オイシーネ」と笑う。

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現在の賞金ランキングは宮本、岩本高志に次いで3位。例年通りなら賞金ランキング4位以内でシーズンを終えると、来年の「全米プロシニア」と「全米シニアオープン」の出場権が付与される。スリロットのモチベーションはまさに海外メジャーにある。

また、今大会の特別販売コーナーには、人気のサプリメントが数多く並んでおり、「欲しい、欲しい」と連呼する。優勝すれば賞金1400万円だけでなくファンケルグッズも手に入る。スリロットにとって明日の最終日は、海外メジャーと人気サプリの両取りを狙いにいく。

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