
「シニア選手と同じ舞台でプレーできることを楽しみにしていました」。
スタートコール1番目はJLPGAツアー3勝を挙げている大江香織。読み上げられたメッセージには、ファンケルクラシックでの初エキシビジョンマッチが楽しみで仕方ないという気持ちを込めていた。
ファンケルクラシックでは初めて、女子ゴルファーを応援する大会『LADYGO CUP』に出場している選手6 人をお招きし、エキシビションマッチを10 月18 日(土)、19 日(日)の2 日間、総額200 万円の賞金をかけて開催した。優勝賞金100 万円、2位以下にも賞金が配分される。
2年前から大会と併設している女子シニアゴルファーによるエキシビションマッチは好評をいただいており、今年は「LADYGO CUP」の開催趣旨に共感し30 歳から45 歳のJLPGA メンバーの活躍の場を提供する新たな取り組みを実現。ファンケルクラシックの大会「シニアの元気が日本の元気!!」というスローガンのもと、シニアだけでなくすべての世代が活躍できる社会の実現を願っている。

大会初日は朝7時50分から6名が2組に分かれてスタート。早朝から応援に駆け付けたファンが見守るなか、女子ゴルフの精鋭6人がファンケルクラシック仕様のコースに挑んでいった。
第1ラウンド成績
1位 -4 宮里美香
2位 -3 佐伯三貴
3位 0 原江里菜
青山加織
有村智恵
6位 +1 大江香織

大会をけん引したのが68ストロークで回った宮里美香。宮里は最終18番ホールでイーグル締めということもあり「みんなに見ていただいているので狙うかと思って、残り196ヤードを5番ウッドで打ったら、上手く転がってピンの近くにいきました」と笑顔で振り返った。
裾野カンツリー倶楽部は初めてプレーしたとのことで「すごくアップダウンあるなというのが第一印象で、グリーンの読みがすごく難しいのですが、コースコンディションがすごく良いので、回っていてすごく楽しかったです」とコースの印象を語り、好調のプレーに繋げられたようだ。
シニアツアーで「LadyGoCup」と初コラボの機会ということで「最初お話聞いた時に大丈夫かなと、シニアの方の前でまわらせていただいて恐れ多いなという気持ちの方が大きかった」と懸念もあったようだが「シニアのプレーも見ていて好きですし、どちらかというと一緒に見て勉強したいという感じなので、その場にいれるのもすごくありがたいですし、こういう風に一緒に出来たことは嬉しいです」と胸をなでおろした。

「Lady Go Cup」発起人のひとり”有村智恵”(写真中央)は3バーディ・3ボギーの72で回り3位タイに名前を並べた。いつもはペア戦で行われている大会で、この大会では個人戦として実力をぶつけ合った。「後半、たくさんボギーを打って、アンダーパーで終われなかったので、悔しいです。4打差ついているんですけど、攻めてしっかりやっていきたいと思います」と明日の最終日を見据えた。
「結構顔を合わせているメンバーではあるんですけど、久々に真剣勝負っていう形でほんとに久々に江里菜と美香ちゃんと回りました。この人のこういうところがうまいなー、っていうのは顕在だったり、そういうのを見ると私たちも嬉しくなるというか、こういうゴルフができるっていうのがすごく嬉しさになります」。有村は改めて喜びをかみしめている。
朝のセレモニーから大勢のゴルフファンが女子エキシビジョンの開幕を楽しみにしていた大会で「めちゃくちゃ嬉しかったですね。こんなにギャラリーの方についてもらえると思っていなくて、すごく嬉しかったです。もっと気楽にできると思っていたんですけど、まさかこんなプレッシャーの中でやることになるとは(笑)。トーナメントと同じ緊張感の中でのラウンドだったので、すごくしまってましたね」と大きな笑顔をみせ、緊張の初日が終わったことを喜んだ。最終ラウンドも6人の女子プロ代表選手がファンケルクラシックの中で、技の競演を見せてくれるにちがいない。
