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シニアツアー

【佐世保シニアOP/スーパーシニア FR】三人のプレーオフを制し友利勝良が完全優勝で大会初優勝を飾る

2025年10月12日
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プロゴルフ界を長きに渡りけん引しているシニアプロが出場するエキシビジョン「スーパーシニアの部」(6,163yards/Par72)の最終ラウンドは、首位スタート友利勝良(70)が7つスコアを落とし通算8オーバーにする一方で、1オーバー73で回った山本善隆(74)と3オーバー75で回った青木基正(75)が通算8オーバーで友利に並んでプレーオフ決定戦へ

1、2番ホールを繰り返して行われ、1ホール目で山本が抜け、2ホール目で友利が長いパーパットを仕留めて決着。エージシュート賞は第1ラウンドで鷹巣南雄(82)は78ストローク、最終ラウンドでは山本善隆(74)が73ストローク、鷹巣南雄(82)が79ストローク、青木基正(75)が75ストローク、海老原清治(76)が76ストロークで獲得するなど大会を盛り上げた。

◇スーパーシニアの部 最終成績はこちら>>

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最終ラウンドでは友利と同スコアで並んだ山本善隆(74)、青木基正(75)とのプレーオフ戦を制した友利勝良(70)が大会初優勝を飾った。友利は優勝賞金50万円を獲得。「仲間との楽しい時間でした。やっぱり試合はいいよね」と笑顔がこぼれる。

11名ものレジェンド選手が集まり、熟練の技を披露してゴルフファンを楽しませてくれた二日間。大会を振り返り、友利は「今日は病気が出てしまって、前半はプレーに時間が掛かりすぎてしまったんです。同組に迷惑をかけてしまい申し訳なかったです」と反省しきり。それでも「後半になって、少し向き合い方に兆しが見えてきた感じがします」と明るい表情を見せる。

最終ラウンドの友利は1バーディ・6ボギー、さらに1ダブルボギーの7オーバー、79ストロークと大たたき。前の組で回る73ストロークの山本、75ストロークの青木に通算8オーバーで追いつかれプレーオフに持ち込まれてしまったのだ。

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「プレーオフはとにかく自分のプレーをしよう」と最終ラウンドで自分らしいプレーがあまり出来ていなかったこともあり、気持ちを引き締めてティーオフした。するとセカンドショットが「今までに行ったことのないようなめっちゃ良い感じで、ピンに真っすぐにいってね。あまりに良い球すぎてグリーンオーバーしてしまったけど(笑)」と何か違う手ごたえを感じた。プレーオフ1ホール目は山本が脱落し、青木と友利がパーで分け。

2ホール目の2番パー3で、友利は6メートものパーパットが堂々と打てたと喜んだ。「午前そのホールで 3 パットしていたんですよ、だから思い切って打とうと決めた」とパーパットを残した青木より先にパーを決め、それが優勝パットになったのだった。

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友利は長年「パッティングイップス」に悩まされている。2022年の日本プロゴルフゴールドシニアユニテックスHD杯では優勝争いの中、最終18番でまさかの4パットを期し、佐野修一とのプレーオフ戦でも敗退している。

その”病気”が今大会の最終ラウンドで発症。一瞬気持ちが落ち込んだが「切り替えよう」と自らを鼓舞することに成功し、プレーオフのウィニングパットまで見事切り抜けることができたのだった。

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次の"スーパーシニア"としての参戦は、2週間後の福岡シニアゴルフトーナメント。友利の地元でもある福岡の自宅から会場に通える距離だという。「今日みたいに出来たら行きそうな感じはしますね。でも、それまで時間が経てば、(感覚が)消えていってしまうので分からないですけど、それでも試合は楽しみですよ」とにっこり微笑む友利の表情には、70歳という苦節の年月が刻まれている。

「福岡でもライバルとの戦いが待っているって?ううん、違うよ、いつも俺は自分が一番だと思ってゴルフしてるからね。ライバルはいません(笑)」。最後は友利節も飛び出し、まだまだゴルフを楽しむ姿がこれからも目に浮かんでくるのだった。

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