
「第12回トラストグループカップ 佐世保シニアオープンゴルフトーナメント2025」の第1ラウンドが長崎県にある佐世保カントリー倶楽部 石盛岳ゴルフコースで10月11日に行われた。プロゴルフ界を長きに渡りけん引しているシニアプロが出場するエキシビジョン「スーパーシニアの部」(6,163yards/Par72)に11名が参加。
首位に立ったのは1オーバー73で回った友利勝良(70)。4打差2位に青木基正(75)、さらに1打差の6オーバーに鷹巣南雄(82)と海老原清治(76)が続く。
賞金総額260万円、優勝賞金50万円をかけた戦いがスタート。気温30度を超える中、汗を拭いながら精鋭たちが技比べに火花をちらしている。

出場11名中最年少出場の70歳、友利勝良が1バーディ・2ボギーの73で回り、スーパーシニアの部で初日首位にたった。
沖縄県宮古島出身の友利は、九州開催の試合にめっぽう強い。レギュラーツアーでは7勝を挙げているが、そのうち九州オープンで3勝とパワーが際立っている。シニアツアーでは2005年「アデランスウェルネスオープン」2007年「PGA Handa Cup フィランスロピーシニアトーナメント」で2勝をあげているほか、ヨーロピアンシニアツアーでは2006年に「スカンジナビア・シニアオープン」で初優勝するなど、国際大会を舞台に実力をつけてきた選手のひとりでもある。

友利は「今日はね、何年かぶりに久しぶりにパターが良かったあ」と白い歯を見せる。1番でボギー発進も2番パー3でバーディ奪取し元に戻す。そのあとはしぶといパーセーブが続くが「怪しい1メートルとか1.5メートルがね、ちゃんと決まったんだよね。入れたんじゃなくて、今日は入っちゃったという感じです(笑)」と振り返る。
最終ホールは何度もライン確認と素振りを繰り返して、集中力を高めたが、1メートルのパーパットは外れボギーに。それでも「仲間との戦いはとにかく楽しかったからね、良しとしよう」と満足度も高い様子だ。
「もうね、みんな年。若い時には想像もしていないシチュエーションでダフったりする。でもね、こうやって仲間がいて、笑ってゴルフできるしね。大会を用意してくれて感謝ですよ」。
スーパーシニアの11名はニッカボッカを着用して、おしゃれを楽しんでいるのも大会の見どころ。友利はお気に入りのハンチング帽を相棒に、最終日に挑むことになる。
