
石川県の小松カントリークラブで開催されている「コマツオープン」は2日目の競技が終了した。トータル11アンダーでトップに並んだのは横田真一(53)と岩本高志(50)。横田は上がりの3連続を含む8バーディ・2ボギーの「66」とチャージをみせた。横田が勝てばシニアツアーでは初優勝となる。一方の岩本は「内容は良くなかった」と言いながらも、6バーディ・1ボギーの「67」でまとめ、今季3勝目をかけて最終日に進む。
初日に8アンダーで単独トップに立っていた宮本勝昌(53)は、1番と15番でティショットを右にOBするなど、5バーディ・1ボギー・1ダブルボギーの「70」と伸ばしきれずに、トータル10アンダーは3位タイに後退。17番までにトータル12アンダーまで伸ばしてリーダーボードの一番上にいた崔虎星(韓国・52)は、最終18番パー5でティショットを左のOBに打ち込みダブルボギー。トータル10アンダーで、今日のベストスコア「65」をマークした飯島宏明(54)と宮本と並び、3位タイにつけている。
また、2週前の「日本シニアオープンゴルフ選手権」を制したタマヌーン・スリロット(タイ・56)はトータル9アンダーで6位、前年覇者の平塚哲二(53)はトータル8アンダーで7位。トータル7アンダー・7位タイグループには、ともに60代で歴代覇者でもある井戸木鴻樹(63)と崎山武志(62)、そして杉山直也(58)が続く。

横田がシニアツアーで首位または首位タイで最終日に進むのは、2023年の「コスモヘルスカップ」に続いて2度目。このときは後続に2打差の9アンダーでスタートしたが、最終日は「73」と落として3位タイに終わっている。また、今季は「ユニテックスシニアオープン」で最終日最終組を経験している。1打差を追う最終日は「75」でシニア初優勝には届かなかった。
「あんまり欲を言わないから、3位くらいに入りたい」と横田本人は控えめに話す。この3位には意味がある。横田のシニアツアーでの賞金ランキングは現在34位(371万9416円)。昨年の賞金シードのボーダーラインとなる30位に入った飯島宏明の獲得賞金(558万7269円)には、およそ200万円足りないのだ。優勝できなくても3位に入れば、賞金シードを確定させることができる。

また、横田はレギュラーツアー時代に順天堂大学の大学院で自律神経の研究をしており、「逃走」と「闘争」の神経といわれる交感神経を上げないように心がけている。リラックス状態の副交感神経優位な状態なら、良いパフォーマンスができるというわけだ。「何か事件が起きると交感神経が上がっちゃうので、おとなしくいかないと(笑)。あまり意気込まずに。優勝は狙いません(笑)」。
レギュラーツアー2勝目の2010年の「キヤノンオープン」では、「80を打つくらいの気持ちで」石川遼との優勝争いを制した。今回も「その気にならなければいけます」と、静かにソローッとシニア初優勝を狙いにいく。

■トータル11アンダー・首位タイ 岩本高志(現在賞金ランク1位)
昨日に比べたらピンチも多かったし、ショットも曲がっていましたし、パターも何回蹴られたか分からないくらい内容は良くなかったです。なんとかまとめられました。
今日は大反省ですね。先週(日本プロゴルフシニア選手権)は「優勝、優勝」って考えすぎて失敗したので、ボチボチやっていきます(笑)。


■トータル10アンダー・3位タイ 崔虎星
フィニッシュホールは少し、ティショットがウワーッとフックしてOBでした。
目標は毎日5アンダー、5アンダー、5アンダーで、今日も5アンダーだから大丈夫です。
明日は5アンダーか6アンダー。16アンダーが優勝スコアだと予想しているので、私、頑張ります。


■トータル10アンダー・3位タイ 宮本勝昌
ゴルフの調子がいいわけではないです。できる最善はやってはいますけど、どうしてもミスは出るので、こんなもんかなと思っています。
その中でスコアを作っていくしかない。
明日は最終組の1個前なので、できる限り後ろの組に存在感をアピールできるようなゴルフができればいいなと思っています。


■トータル9アンダー・6位 タマヌーン・スリロット
今日はすごくよかったと思いますが、最後の2ホールが良くなかったですね(17番パ4でボギー、18番パー5でパー)。
先週までの2つのメジャートーナメントの時と比べたら、思うようにいかないパッティングが2日間続いてしまっています。
自己評価は70点ですね。明日は100点取れれば優勝できると思います。
